ランタンフェスティバルが80ヶ国・地域以上で開催 世界で輝く中国・自貢のランタン

人民網日本語版 2024年02月28日14:48

自貢灯彩集団が米国ナッシュビルで開催した中国イルミネーションランタンフェスティバル(写真提供・取材対応者)。

自貢灯彩集団が米国ナッシュビルで開催した中国イルミネーションランタンフェスティバル(写真提供・取材対応者)。

2023年12月、フランスのモントーバンで開催された「ファンタジーワールド、ファンタジーな旅」をテーマとした中国イルミネーションランタンフェスティバル(写真提供・取材対応者)。

2023年12月、フランスのモントーバンで開催された「ファンタジーワールド、ファンタジーな旅」をテーマとした中国イルミネーションランタンフェスティバル(写真提供・取材対応者)。

2023年11月、英国のカーディフに設置された、四川省自貢市の職人が制作したクリスマスイルミネーションランタン(写真提供・取材対応者)。

2023年11月、英国のカーディフに設置された、四川省自貢市の職人が制作したクリスマスイルミネーションランタン(写真提供・取材対応者)。

四川省自貢市の中華ランタン大世界景勝地で今月2日から、第30回自貢国際恐竜ランタンフェスティバルが開催されており、11日の時点で来場者がすでに延べ37万3500人に達するなど、大盛況となった。人民日報海外版が報じた。

自貢市の代名詞となっているランタンは、現地の経済発展を牽引する重要なエンジンとなっている。ランタン製造や販売、イベント企画などに携わるランタン関連企業は1千社以上あり、生産高は約60億元(1元は約20.9円)、中国のランタンイベント市場のシェア率は85%に達している。そして、ここ約30年の間に、自貢ランタンフェスティバルは、約80ヶ国・地域で開催されてきた。

自貢市とランタンの「縁」が結ばれたのは1964年のことで、その年の春節(旧正月)に、第1回自貢春節ランタンフェスティバルが開催された。自貢ランタン業界協会の瀋宏躍会長は取材に対して、「当市は製塩、化学工業、機械を主な産業とする工業都市。多様な工業分野が揃っており、腕の良い職人も多い。以前はランタンフェスティバルは政府が開催し、企業・事業団体がランタンを作って出展していた。開催には『アートデザインや組み立て工、電気』といった分野の職人が連携しなければならない。ランタンフェスティバルは、祝祭日を祝う娯楽であるだけでなく、生産力向上の成果をPRする場でもあった」との見方を示している。

数十年の発展を経て、デザイン、製作、展示など、自貢市のランタンをめぐる分野は細分化され続け、それぞれの専門チームが誕生するようになっている。また成熟度を増し続ける産業チェーンには、役割分担された関連企業が1千社以上集まり、それぞれが役割を果たしている。

ランタンフェスティバルが海外でも次々と開催

2月11日、「ファンタジーワールド、ファンタジーな旅」をテーマにした中国イルミネーションランタンフェスティバルがフランスのモントーバンで閉幕した。同フェスには遥か遠い東洋のランタンを一目見ようと、延べ30万人以上が足を運んだ。来場者が非常に多かったほか、今年はちょうど中国とフランスの国交正常化60周年を迎えるため、同フェスに参加した自貢灯彩集団の海外プロジェクトチームの黄明述隊長は大いに達成感を得たという。

灯彩集団のもとには最近、フランス人のアランカさんからメールが届いた。そのメールには、「何年も連続でフランス各地で開催されているランタンフェスティバルに行っている。私は中国文化の大ファン。今年結婚式を挙げるので、会場にパンダのランタンを飾ってもらいたい」と書かれていたという。

灯彩集団国際市場部の李仲文総経理は、「アランカさんの要望に応えた。一人でも多くの外国人に中国のランタンを好きになってもらうためには、中国の物語をPRするほか、ランタンアートを通して現地の文化を表現しなければならない」と話す。

1990年、自貢ランタンフェスティバルがシンガポールで開催された。海外で同フェスティバルが開催されたのはそれが初めてのことだった。その後、同フェスティバルは海外進出を加速させ、これまでに80ヶ国・地域以上で開催され、海外のランタン展示市場シェア率は92%に達している。2023年、自貢市のランタン企業が海外で展開したランタンプロジェクトは90件で、文化コンテンツの輸出額は5061万ドル(1ドルは約150.5円)に達した。(編集KN)

「人民網日本語版」2024年2月28日

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