中国で3月11日は「竜抬頭」 この日に散髪すると幸運舞い込む
人民網日本語版 2024年03月11日16:04
旧暦2月2日(今年は3月11日)は、中国において「竜が頭をもたげる日」とされる「竜抬頭」の日。今年は辰年でもあり、「吉兆」があることが切に望まれている。
中国では旧暦2月2日に散髪をする「剃竜頭」という風習があり、散髪することで1年をエネルギッシュに過ごすことができ、「頭(初め)」から、幸運を呼び込み、フレッシュな姿でうららかな春を迎えることができるとされている。
この時期になると、農家の人々は田畑を耕し、平らにならし、肥料をまくなど、春の農作業に勤しみ始め、その年の豊作を祈る。
時の流れと共に「竜抬頭」も移り変わりを経てきたものの、農業生産や竜崇拜がこの伝統行事の中心となり続けてきた。「竜抬頭」は大きく分けて2つの部分から構成されている。1つは天体現象を観測し、それを「竜」を通して形象化することで理解し、天候に恵まれ農業生産が豊作となることを祈る日。そしてもう1つは竜を祀り、野山に出かけて山菜採りをしたり、病気にならないように虫を駆除したり、幸福や富を祈願したりする日となっている。
重慶工商大学の法学・社会学学院の孟令法准教授は、「『竜抬頭』には、素晴らしい生活を願う中国人の思いが込められているほか、中国人が自然の法則に基づいて社会を建設し、人文を作り上げてきたことを反映している。中国特有の無形文化遺産であるだけでなく、多様性に富む世界文化において重要な位置を占めている」との見方を示している。(編集KN)
「人民網日本語版」2024年3月11日
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