雲南省のある小学校の児童たちは誰もがカンフー・キッズ?

人民網日本語版 2024年03月15日10:18

雲南省昆明市の五華区韶山小学校は体育で武術を必修にしているほか、休み時間には、気功体操「五禽戯」を練習しているため、児童たちはみんな「カンフー」をある程度マスターしている。そして校長や教師たちも児童たちと共に練習している。新華社が報じた。

毎日、休み時間になると、児童たちはあっという間に運動場に集まってきて整列する。そして伝統的なゆったりした音楽が流れ始めると、「五禽戯」の練習が始まる。虎の勇猛さ、鹿の活発さ、熊のどっしりとした安定感、猿の機敏さ、そして鳥の優雅な羽ばたきという5種類の動物の動きを模した「五禽戯」を学びながら、児童たちはそれぞれ堂々とした動きや可愛らしい動き、そして時に機敏に、時に優雅な動きを披露している。そして児童たちの最後列で練習する教師たちの動きも様になっている。

体育の夏先川先生はここ3年、毎日、児童に武術や五禽戯の手足の動きを1つ1つ丁寧に教えており、児童たちの変化も目にしてきた。

「児童たちの体が鍛えられただけでなく、丈夫になり、姿勢も改善され、特に集中力と立ち居振る舞いが目に見えて向上した」と夏先生。児童のレベルが高まってきたのに伴い、夏先生は、武術操や五歩拳、散打組合、太極拳なども教えるようになっているという。

児童たちは校内で先生に会うと、中国少年先鋒隊式の敬礼をするほか、抱拳礼もするという。「武術の練習は、心と体を磨く過程で、『礼に始まり礼に終わる』、『芸を学ぶ前に礼を学び、武を習う前に徳を習わねばならない』という精神を発揚している。そのため、授業でも『武徳教育』を徹底し、授業の最初と最後には教師も児童も『抱拳礼』を行っている」のだという。

韶山小学校では教師も、児童もみんなが武術をマスターするようになるにつれて、省・市各級の武術大会で児童たちが次々入賞するようになっており、学校も国家体育総局武術運動管理センターから「武術INキャンパス試行校」に認定された。

このように武術教育が子供たちの成長に一役買い、体を動かし、リラックスさせつつ、その中で伝統文化を伝承させている。そしてこれもまた学校に武術を取り入れる魅力となっている。(編集KN)

「人民網日本語版」2024年3月15日

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