創業者のデジタルヒューマンがライブ配信! 京東が新たなマーケティング手法を模索

人民網日本語版 2024年04月19日09:07

(画像著作権はCFP視覚中国所有のため転載禁止)

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電子商取引大手「京東」の調達・販売ライブ配信スタジオに16日午後6時18分、創業者である劉強東氏のAI(人工知能)デジタルヒューマンが登場し、食料品から家電、書籍まで「自ら」商品のセールスを行った。

京東のデータによると、ライブ配信開始から1時間足らずで視聴者数が2000万人を超えた。京東が公開した情報によると、京東ライブ配信の視聴者数を増やす試みとして、「劉強東」デジタルヒューマンは京東の新たなライブ配信者になる可能性が高い。

「劉強東」デジタルヒューマンを見た多くのネットユーザーは、AIではないと「確信」。「これほど繊細な動きが多いから、本物の人間に違いない」「手をこすり続けているのは、劉氏の会議中の習慣だ」といった声を寄せていた。ライブ配信中、「劉強東」デジタルヒューマンは携帯電話をチェックし返事する動きも見せ、さらにはスタッフにリンクを表示させるよう注意まで促し、AIだとは信じられない出来映えだった。

京東雲言犀チームの説明によると、このデジタルヒューマンは完全なAI駆動大型デジタルヒューマンで、小規模のスピーチ及び日常会話の映像と音声を素材にトレーニングされたものだ。ライブ配信の脚本は、AIが多くの商品などの情報を学習しワンキーで生成した。包括的にアップグレードされた言犀デジタルヒューマンがライブ配信コンソールに導入され、デジタルヒューマンの脳のような役割を果たし、ライブ配信スタジオの商品の在庫変化をリアルタイムでチェックし、配信中のセールストークを調整する。例えば、在庫のない商品の説明を飛ばしたり、人気商品の説明の頻度を上げたりする。また、ライブ配信での視聴者とのやり取りが多すぎるかどうかを監視するとともに、視聴者とのやり取りの頻度とメカニズムを調整し、商品についての説明のスムーズさを保証する。

業界関係者によると、「劉強東」デジタルヒューマンによるライブ配信は、新たなマーケティング方法を探り、ユーザーの体験性を高める試みだ。AI技術で作った「劉強東」デジタルヒューマンを採用することで、創業者個人のイメージと影響力を利用できるだけでなく、より多くの利用者の注目と参加を促し、京東の知名度と利用者の愛着度をさらに高めることができるという。(編集YF)

「人民網日本語版」2024年4月19日

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