切符が買えたらラッキー! トリコロールカラーの2階建て旅客列車
少し前、トリコロールカラーの二階建て列車が、多くのネットユーザーの間で注目された。これは今では数少なくなったオリジナルの塗装をとどめる25K型2階建て在来型客車だ。
過ぎ去ったばかりの清明節(先祖を祭る中国の伝統的な祭日、今年は4月4日)小型連休には、旅客が大幅に増加したため、表舞台から遠ざかっていた25K型2階建て在来型客車が「期間限定で復活」することになり、陝西省の宝鶏市と神木市を結ぶ「K5486号」として運行した。その姿を一目見ようと大勢の旅客がやって来た。
1990年代から21世紀初頭まで、2階建て列車はかつて中国の鉄道輸送の歴史において重要な役割を担っていたが、今ではほとんど見かけなくなった。そして、車両工場を出た時のオリジナル塗装を残したこの25K型2階建て在来型客車は、全国的にも希少な存在だ。
同列車の車体は青と白に塗装され、アクセントとして入った赤いラインが目を引く。他の型の2階建て客車と比べ、運行速度がより速く、安定感と快適性もより優れている。
2階建て列車は1階建て列車より台車が非常に低いところにある。これにより内部空間が増えている。車内に設置された階段が注目点で、車内を上下2層に分けており、上層の窓の高さは1階建て列車の窓より1メートルほど高く、より広い視野で景色を楽しめる。
この25K型2階建て在来型客車は1998年6月に運行をスタートし、それから20数年間に西安-北京西、宝鶏-天津、西安-鄂爾多斯(オルドス)、宝鶏-重慶などの区間を運行し、数多くの旅客に素晴らしい移動体験とたくさんの思い出を提供してきた。
2021年10月より、列車運行ダイヤの調整と旅客数の状況を踏まえて、この列車は日々の運行には使用されなくなった。春運(春節<旧正月>期間の帰省・Uターンラッシュに伴う特別輸送体制)や祝休日など旅客のピーク時には「期間限定で復活」しており、切符を買えたラッキーな旅客は大喜びだという。(編集KS)
「人民網日本語版」2024年4月25日
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