アジアジュニアスポーツクライミング選手権で中国の10歳の少女が優勝
四川省眉山市で開催された2024アジアジュニアスポーツクライミング選手権U12のスピード種目(10メートル)決勝で、中国代表の10歳の少女・林楡涵さんが、5.866秒のタイムで見事優勝した。林さんが中国代表として試合に参加するのは今回が初めてだった。新華社が報じた。
スポーツクライミングにはボルダー、スピード、リードの3種目がある。そのうち、林さんが最も得意としているのはスピードで、コーチによると、「彼女はゴールまで最短距離で登れるルートを瞬時に見つけ、上半身の瞬発力を活かして、最速でたどり着くことができる」という。
普段からハードな練習を重ねている林さんの手足には、分厚いタコができ、ゴツゴツした岩を登った時にできるかすり傷もある。そんな林さんの母親は、「楡涵は泣き虫。でも、スポーツクライミングをしている時にケガをして泣いたことは一度もない。ただ祖父母は、まだこんなに小さいのにこんな苦労をして可哀そうだと言っている」のだという。ハードな練習を続けられる理由について、林さん本人は、「大好きだから」と笑顔で語る。
林さんがスポーツクライミングに出会ったのは幼稚園を卒園した年の夏休みのことで、両親と一緒にスポーツクライミング館が開催した親子イベントで、猛スピードで壁を登るクライマーのほか、カラフルな壁を見て、すぐに好きになり、小学校に入学する前に習い始めたのだという。
習い始めて半年もしないうちに、林さんは初めて試合に出場し、なんと優勝してしまった。その時から、元々はスポーツクライミングを趣味としていた彼女は、練習をし、大会に参加するたびに、ますます夢中になり、自分の才能を発揮していくようになった。そして、温州市スポーツクライミング大会や浙江省スポーツクライミング大会、中国全国スポーツクライミングオープンなどで、優勝を総なめしていった。
アジアジュニアスポーツクライミング選手権で優勝することは「想像もしていなかった」という林さんであるものの、実際に優勝カップを手にすると、「努力は報われた」と感じたといい、「これからもスポーツクライミングを続けていきたい」とその決意を語った。(編集KN)
「人民網日本語版」2024年5月16日
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