「中国ブランドデー」初のロボット専用エリア 高度な技を競う

人民網日本語版 2024年05月16日15:53

ルービックキューブをそろえ、文字を書き、握手をして、ダンスを踊る。近くにいればマッサージでストレスを軽減させることができ、遠くにいれば低侵襲手術を行うことができる。開催中のイベント「2024年中国ブランドデー」のロボット専用エリアでは、さまざまなロボットが高度な技を競い合っている。人工知能(AI)やビッグデータなどの新技術が融合発展するのにともない、ロボットの形態と機能にも絶えず変化している。人々の生産方式と生活スタイルを変えると同時に、ロボット産業の明るい見通しも示している。

今年の「中国ブランドデー」は「世界が共有する中国ブランド:中国製品・トレンドブランド、物品が構築する未来」をテーマに、オフラインでの展示規模は7万平方メートルに拡大した。今年は初めてロボット専用エリアが設けられ、上海市ロボット業界協会が運営を担当している。

今回の「中国ブランドデー」には、上海の協働ロボットブランド「節卡ロボット」が、JAKA S3移動作業ロボットCNC(コンピュータ数値制御)ロードアンロードアプリケーションと「魔方(ルービックキューブ)達人」応用ロボットの2つの製品を出展した。「魔方達人」はロボット、ロボットビジョン、軌跡のアルゴリズムなどの技術が融合したものだ。会場にいたスタッフの万志賢さんは、「バラバラになったルービックキューブを、このロボットは指示に従ってあっという間にそろえることができる。JAKA S3移動作業ロボットCNCロードアンロードアプリケーションはすでに電子や自動車業界などの製造ラインで応用されている」と説明した。

「達闥ロボット」はクラウドスマート人型ロボットを出展した。会場にいたスタッフの説明によると、このロボットは対話の内容に基づいて、握手、もてなし、道案内などの基本サービスを提供することができるほか、歌を歌ったり、ダンスを踊ったり、教室でレッスンを行ったりすることも可能だという。

「傲鯊智能(ULS Robotics)」は外骨格ロボットを出展(撮影・馮麗)

「傲鯊智能(ULS Robotics)」は外骨格ロボットを出展(撮影・馮麗)

ロボットを体に装着したらどんな感じがするのだろうか。イベント会場では、「傲鯊智能(ULS Robotics)」が出展した全身外骨格ロボット「BES-Ultra」、腰部外骨格ロボット「BES-HV」、上肢外骨格ロボット「MAPS-E」などが見られた。これらのロボットは産業用ロボットとして、高所での作業、危険な作業、強い力を必要とする作業を行う人をアシストして作業効率を大幅に高めることができるものだ。

「傲鯊智能」の陳本健マーケットマネージャーは、「腰部外骨格ロボット『BES-HV』は物などを持ち上げる時に腰にかかる負担を最大30キログラム軽減し、全体として負荷を60%以上軽減でき、歩く動作をアシストする時は歩行速度が最大で7.5km/hに達する。全身外骨格ロボット『BES-Ultra』には自由度のある関節が16個あり、うち6個は能動的な自由度のある関節だ。『傲鯊智能』が現在保有する特許は50件を超え、発明、実用新案、意匠、ソフトウェアなどが含まれ、コア部品は完全な独自開発を実現している」と説明した。(編集KS)

「人民網日本語版」2024年5月16日

注目フォトニュース

関連記事