聴覚障害の少女の夢を明るく照らした習近平総書記の言葉

人民網日本語版 2024年05月21日15:34

今年初め、内蒙古(内モンゴル)自治区呼和浩特(フフホト)市で、聴覚障害の女性・王雅妮さんは新学期の授業の準備に忙しくしていた。教師になることは王雅妮さんの小さい頃からの夢だった。そして、その夢を明るく照らしたのが何年も前の習近平総書記との面会だった。

まもなく2014年の春節(旧正月)を迎えようとしていた時期、習総書記は呼和浩特市児童福祉施設を訪れ、そこに住む子供たちを見舞った。王雅妮さんも当時、その施設にいた一人だった。同施設は地元政府が建設した養護、治療、リハビリ、教育、居住を一体化させた児童福祉施設で、当時は200人以上の孤児や障害児が入所していた。

2014年1月28日、呼和浩特市児童福祉施設の宿舎で聴覚障害のある少女・王雅妮さん(写真左)や休暇で福祉施設に帰ってきた大学生・閻志凈さんに、しっかり勉強して学業を成就するよう励ました習総書記(撮影・蘭紅光)。

2014年1月28日、呼和浩特市児童福祉施設の宿舎で聴覚障害のある少女・王雅妮さん(写真左)や休暇で福祉施設に帰ってきた大学生・閻志凈さんに、しっかり勉強して学業を成就するよう励ました習総書記(撮影・蘭紅光)。

習総書記は同施設で当時、子供たちと親しく言葉を交わした。習総書記は王雅妮さんが本棚に置いていた手話の本やアルバムを手に取り、彼女や休暇で福祉施設に帰ってきていた大学生の閻志凈さんに、しっかり勉強して学業を成就するよう励ました。王雅妮さんが右手を差し出して親指を曲げ、手話で「ありがとう」と伝えると、習総書記も、「これが『ありがとう』なんだね」と同じように親指を曲げてくれたのだという。

2014年1月28日、呼和浩特市児童福祉施設の宿舎で聴覚障害のある少女・王雅妮さん(左から二人目)や休暇で福祉施設に帰ってきた大学生・閻志凈さんと共に「ありがとう」の手話をする習総書記(撮影・蘭紅光)。

2014年1月28日、呼和浩特市児童福祉施設の宿舎で聴覚障害のある少女・王雅妮さん(左から二人目)や休暇で福祉施設に帰ってきた大学生・閻志凈さんと共に「ありがとう」の手話をする習総書記(撮影・蘭紅光)。

そして福祉施設のリハーサル室で、春節を祝うためのプログラムのリハーサルをしていた孤児や障害児たちは、習総書記を見ると次々に囲んで自己紹介した。習総書記はその場にしゃがむと、いとおしげに一人の子供を抱きあげたという。そして子供たちは手話を交えながら「恩に感謝する心」を合唱した。

2014年1月28日、呼和浩特市児童福祉施設で子ども達を見舞った習総書記(撮影・龐興雷)。

2014年1月28日、呼和浩特市児童福祉施設で子ども達を見舞った習総書記(撮影・龐興雷)。

習総書記は、「恩に感謝する心を持つことはとても大切だ。子供たち、特に孤児や障害児に対して、社会全体が慈しみと思いやりの心を持ち、彼らが健やかに成長し、社会主義の温かさを感じられるよう共に努力しなければならない」と心打たれた様子で語った。

この温かい励ましの言葉は、明るい灯のように前進する道を照らした。現在、王雅妮さんはすでに呼和浩特市特殊教育学校の美容科の教師となり、「今では習総書記の『しっかり勉強して、学業を成就しなさい』という言葉は、私が生徒たちに一番多く言う言葉になった。習総書記の当時の期待は、今の私が仕事で追い求めるものにもなっている」と語った。彼女の心の中で、何年も前に習総書記に言われた言葉は、より多くの障害児たちの運命を変える手助けをする決意の原動力となっている。(編集NA)

「人民網日本語版」2024年5月21日

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