江西省の500年以上の歴史誇る篁嶺村が「装いを新たに」して人気観光地に
青々と木々が茂る山に囲まれた婺源県の篁嶺村(撮影・時雨)。
江西省上饒市婺源県の歴史ある篁嶺村を5月29日に取材したところ、観光客でにぎわっていた。中国の伝統的な建築流派「徽派建築」の民家が建ち並び、各種穀物が天日干しされ、周りには青々と木々が茂る山が広がり、近くでは美しい川が流れるなど、一歩歩くごとに景色が変わり、その各シーンを観光客が次々とカメラに収めていた。人民網が報じた。
篁嶺村ならではの文化ブランドとなっている「晒秋」(撮影・時雨)。
高い山の中にあり、山に囲まれている篁嶺村には500年以上の歴史があるにもかかわらず、過疎化が進み、約180世帯が68世帯にまで減り、空家が増え、田畑は荒れていた時期があったことはあまり知られていない。
しかし、観光開発が篁嶺村にターニングポイントをもたらした。2009年、篁嶺村を保護するために、村民が新しい村に建設された新しい住宅に移り住み、投資誘致の形で、企業が村を観光地として開発し、管理するようになった。
篁嶺村の「徽派建築」の民家から写真を撮影する観光客(撮影・時雨)。
篁嶺村を保護するために、古い建築物100棟以上の修理・補修が行われ、村を流れる川の周りの木々を含む、生態環境の保全が実施されたほか、秋の収穫物を天日干しする「晒秋」など、同村ならではの一連の風習を文化ブランドとしてPRし、世界へと発信した。
青々と木々が茂る山に囲まれた婺源県の篁嶺村(撮影・時雨)。
今の篁嶺村には修理・補修された明や清の時代の建築物が並び、広大な段々畑の景色が広がり、無形文化遺産10件以上を継承し、情緒あふれながらも、ほのぼのとしたムードを漂わせている。さらに、美しい景色が自慢の民泊施設、流光森林公園のナイトツアーといった新たな業態が打ち出され、歴史ある村に新たな活力が注入されている。(編集KN)
「人民網日本語版」2024年6月5日
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