6月の端午節3連休は近場旅行が人気に 「新中国スタイル」の旅行が目玉
端午節(端午の節句、今年は6月10日)に合わせて6月8日から10日までが3連休となる中国。旅行サイト・同程旅行がこのほど発表した「2024端午節3連休中の旅行動向報告」によると、3連休中の旅行市場は、中距離・短距離がメインで、長江デルタ、珠江デルタ、北京・天津・河北、及び成渝(成都・重慶)都市群、中原都市群では、近場旅行のニーズが非常に高まっている。そして、端午節関連の特色ある旅行が人気となっている。中国新聞社が報じた。
列車チケットの予約状況を見ると、端午節3連休中は、大都市とその周辺都市を往復する列車のチケットが手に入りにくくなっている。同程旅行の統計によると、3連休中の列車チケット予約開始後、上海、北京、広州といった大都市から周辺の小都市、特に県級市(行政区画の単位で「県」と同じ区分にある市)に向かう列車のチケットの予約が平日に比べて2倍以上増の人気となっている。
その他、3連休中は、中国大学統一入学試験(通称「高考」)と重なっているため、中国国内の各人気観光都市の宿泊施設は、観光客と現地の受験生の両方からの予約が殺到していて、一部の人気ホテルは予約が取れにくい状態となっている。
同程旅行の統計によると、3連休中、中国の歴史、文化をじっくりと体験する各種「新中国スタイル」の旅行が若者の間で人気となっている。人気の「新中国スタイル」の旅行には、歴史博物館見学、ドラゴンボートレース観戦、無形文化遺産体験、歴史・文化観光スポット見学、漢服とそれに合わせたメイクアップ体験などがある。
「2024端午節3連休中の旅行動向報告」が発表された時点で、3連休中、各地の歴史博物館で行われている2時間から4時間ほどのじっくり楽しむ解説付きツアーやスタディツアーに関する問い合わせが前年同期比で2倍以上増となっている。なかでも西安や杭州、洛陽、蘇州、成都など、漢服を着て写真を撮影するのにぴったりの都市の人気が高まっている。その他、蘇州や北京の伝統演劇、福建の茶摘み文化、湖南、雲南の無形文化遺産・「扎染」(絞り染め)文化なども人気の高い無形文化遺産となっている。(編集KN)
「人民網日本語版」2024年5月30日
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