中国、農地や動物の「クラウド・オーナー」登場 古木やイルカも対象

人民網日本語版 2024年07月18日10:51

(画像著作権はCFP視覚中国所有のため転載禁止)

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「農地のオーナーをしている。オンラインでリアルタイムの管理状況を見ることができる上、オフラインで実際に田植え、野菜栽培、養鶏、カニ捕りといった活動に参加することもできる」。このように話す李立栄さんはこのほど、河北省唐山市海北鎮にある1ムー(約6.7アール)の農地のオーナーになり、「サイバー農場」の楽しさを体験している。「子どもたちは食べ物がどうやってできるのか理解できるし、グリーンで健康的な食べ物も手に入る」と李さん。

河南省鄭州市に済む張清雲さんは、景勝地のそばにある農場で1羽の鶏のオーナーになった。張さんは、「年間199元(1元は約21.4円)を払えば、卵100個が何回かに分けて届けられるし、オーナー期間が終わると1.5-2.5キログラムの雄鶏を1羽もらった。仕事の合間に車を運転して農場に行って自分で鶏の世話をしたり、友達を誘って近くの景勝地を旅行したりしている」と述べた。

複数の「クラウド・オーナー」プラットフォームでどんなもののオーナーになれるか確認すると、今や対象は野菜や果物などの農産物にとどまらず、鶏、アヒル、牛、羊などの動物もあり、さらには古木、古民家、海洋生物など実際の利益をもたらさない公益的なプログラムもある。たとえば一部の若者は自然保護区にある樹齢千年の古木のオーナーになり、「自分の代わりにいっぱい太陽の光を浴びてほしい。仕事で行き詰まった時はこの木に会いに行く」と思いを託す。知らない人と何人かでイルカのオーナーになり、オンラインで大海原を自由に泳ぎ回る姿を眺めて楽しむという人もいる。

専門家は、「インターネットのプラットフォームを利用することで、『クラウド・オーナー』は地域的な制限を打ち破り、消費者と農業生産との間の遠隔でのつながりと多元的なインタラクション体験を実現し、第一次・第二次・第三次産業の融合発展の促進に役立つ」と指摘した。(編集KS)

「人民網日本語版」2024年7月18日

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