中国が五輪卓球混合ダブルスで初の金メダル

人民網日本語版 2024年07月31日16:27

中国が五輪卓球混合ダブルスで初となる金メダルを獲得した。7月30日に大会5日目を迎えたパリ五輪の同種目で王楚欽選手/孫穎莎選手ペアが4対2で朝鮮のイ・ジョンシク選手/キム・クンヨン選手ペアを破って見事優勝し、金メダルを獲得した。

優勝を決め、ガッツポーズする孫穎莎選手(写真左)と王楚欽選手(7月30日撮影・王東震)。

優勝を決め、ガッツポーズする孫穎莎選手(写真左)と王楚欽選手(7月30日撮影・王東震)。

混合ダブルスは東京五輪で初めて採用された種目。1つの国・地域につき、1組のみの出場となるため、競争の不確実性がある程度高まる種目となっている。3年前の東京五輪では、日本の水谷隼選手/伊藤美誠選手ペアが決勝で中国の許昕選手/劉詩雯選手ペアを4対3で破り、中国は初代チャンピオンの座を逃した。その時の許選手と劉選手の試合会場を去る後ろ姿は、多くの人の記憶に今でも刻み込まれている。

2021年7月26日、東京五輪の決勝に出場した許昕選手(写真左)/劉詩雯選手ペア。撮影・王東震)。

2021年7月26日、東京五輪の決勝に出場した許昕選手(写真左)/劉詩雯選手ペア。撮影・王東震)。

パリ五輪に向けた準備が始まると、中国は王楚欽選手/孫穎莎選手ペアを主力ペアとして育成を開始。金メダル奪取を目指して、2人は厳しい練習を積んだ。この3年間、2人はその8割以上を混合ダブルスの練習に費やし、五輪で団体、個人、混合ダブルスの3種目に出場する2人は、混合ダブルスの練習を終えてから、シングルと団体の練習を行っていた。朝6時から夜10時まで練習し、1日に十数回も汗でぐっしょりになった服を着替えなければいけないような日も多々あったという。

試合会場に入場する王楚欽選手/孫穎莎選手(写真前)ペア(7月28日撮影・王東震)。

試合会場に入場する王楚欽選手/孫穎莎選手(写真前)ペア(7月28日撮影・王東震)。

決勝で王楚欽選手/孫穎莎選手ペアは、国際大会にほとんど出場しておらず、パリ五輪の予選を勝ち抜き、今大会で「ダークホース」となっているイ・ジョンシク選手/キム・クンヨン選手ペアと激突した。

パリ五輪卓球混合ダブルスの決勝で戦う王楚欽選手/孫穎莎選手(写真右)ペア(7月30日撮影・王東震)。

パリ五輪卓球混合ダブルスの決勝で戦う王楚欽選手/孫穎莎選手(写真右)ペア(7月30日撮影・王東震)。

謎に包まれ、旋風を巻き起こして決勝にまで進んだイ・ジョンシク選手/キム・クンヨン選手ペアは第2シードの初戦で、日本の張本智和選手/早田ひな選手ペアを4対1で撃破。準々決勝では、スウェーデンのK.カールソン選手/シェルベリ選手ペアを破った。さらに、準決勝では、香港特別行政区の黄鎮廷選手/杜凱琹選手ペアと戦い、最終第7セットまでもつれこみながらも、4対3で勝ち切った。

決勝前、孫選手は、「厳しい戦いになると思うが、全力で立ち向かう」と語っていた。

表彰式で金メダルを見せる王楚欽選手(写真左)/孫穎莎選手ペア(7月30日撮影・王東震)。

表彰式で金メダルを見せる王楚欽選手(写真左)/孫穎莎選手ペア(7月30日撮影・王東震)。

王楚欽選手/孫穎莎選手ペアは最終的に優勝。五輪卓球混合ダブルスにおける中国初の金メダルをもたらした。

王選手は、「孫穎莎も含めて、皆とても大変だった。皆が混合ダブルスのために極めて多くの犠牲を払ってきた。これは、僕たち2人ではなく、チームの皆で取った金メダル」と語った。(編集KN)

「人民網日本語版」2024年7月31日

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