日本赤十字社医療センターの中島淳院長「急速に発展する中国の医療から学ぶ」

人民網日本語版 2024年08月01日16:03

人民網の取材に応じた日本赤十字社医療センターの中島淳院長(撮影・許可)。

人民網の取材に応じた日本赤十字社医療センターの中島淳院長(撮影・許可)。

1986年から始まった中日笹川医学奨学金制度を活用して、これまでに中国の医療関係者約2400人が日本で学習と交流を行い、中国の衛生事業発展促進のために積極的な貢献を行ってきた。同制度の日本側指導責任者である日本赤十字社医療センターの中島淳院長がこのほど、人民網の取材に応じた。人民網が報じた。

中島院長は、東京大学大学院医学系研究科呼吸器外科に所属していた期間中、日中医学協会から、医学奨学金制度を通して派遣されてきた中国人研究者7人を指導した。一番初めに指導したのは2003年のことで、これまで指導してきた中国人研究者のことを、中島院長は皆はっきりと覚えているという。そして中でも特に印象的だった医師について、「3期にわたって勉強した孫長博先生と第40期の田東先生」を挙げ、「2人ともずば抜けて優秀な医師。将来、中国の医学界のリーダーとなることを期待している」と振り返った。

これまでは中国の医師が日本で学ぶというパターンがほとんどだったものの、中島院長は、「日本の若手医師が中国に留学するシステムがあるといいと思っている」と話す。そして、「上海市胸科病院と上海市肺科病院は年間1万5千回というすごい数の肺がんの手術を行っている。日本で一番肺がんの手術をたくさん行っている国立がん研究センターでも、年間1千回未満」とし、「どういうシステムで行っているのかを見たくて、上海に行った。上海では10チームに分かれ、非常に手際が良く、通常だったら3-4時間かかる手術が2時間以内に終わっていた」とした。

笹川医学奨学金制度に直接参加している中島院長は、「同制度が医学の研究の発展を促進すること、そして、日中友好の輪がますます広がっていくことを期待している」と語った。(編集KN)

「人民網日本語版」2024年8月1日

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