中国医科大学附属第一病院胸部外科の許順主任「中日医学交流事業の力強い発展を願う」
人民網の取材に応じる中国医科大学附属第一病院胸部外科の許順主任。撮影・李鴻楠
1986年に始まった中日笹川医学奨学金制度は、今まで約2400人の医療従事者らに日本での学習・交流の機会を提供し、中国の衛生事業発展に向け積極的な貢献を行ってきた。中国医科大学附属第一病院胸部外科の許順主任は同制度により日本で学び、帰国後に優秀なリーダーに成長した。
笹川医学奨学金制度では100人の研究者が全国テストにより選抜される。許主任はその1人に選ばれ、獨協医科大学で学んだ。指導教員である島田晃一郎氏の丁寧な指導を受け、肺がん免疫などの科学研究に参加した。
許主任は日本留学中に、日本トップレベルの医学誌に学術論文を発表し、さらに日本胸部外科学会や日本肺癌学会などの学会による学術会議に出席した。各国の専門家と広く学術交流を行い、国際的な学術界で頭角を現した。帰国後は臨床に根ざし、懸命に研究を続け、肺がん低侵襲治療、ロボット補助肺がん切除、肺移植などの分野で優れた成果を手にし、所属部署を学術面でリードし、数十人の優秀な中国人医師を指導・育成し、中国の胸部外科事業の発展に重要な貢献を果たした。
許主任は、笹川医学奨学金制度は人生における貴重な機会だったと振り返る。「中日医学交流・協力は中国の医療発展を促す重要な方法の一つだ。笹川医学奨学金制度はその最大規模かつ期間が最も長い模範で、中国の多くの優秀な医学人材を育成した。うち院士は5人、院士候補者は3人で、中国の医療事業発展の促進に重要な貢献を果たした」と許主任は語った。
許主任は、「同制度が設立されて40年弱になるが、すでに両国の医療従事者間の相互理解促進と友好樹立の重要な担い手になっている。影響力の持続的な拡大に伴い、中日両国の友好関係にも積極的な促進力を発揮している」と述べた。
許主任は今後、笹川医学奨学金制度が引き続き強みを発揮し、中日医学交流・協力の場を提供し、中国のより多くの優秀な医学人材を育成することを願っている。また、双方の努力により中日医学交流事業が力強く発展し、代々継承されていくことを信じている。(編集YF)
「人民網日本語版」2024年8月5日
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