貴州省が世界一高い橋「花江峡谷大橋」を新たな観光ランドマークに
建設作業が進む花江峡谷大橋(7月7日、ドローンによる撮影・范暉)。
完成すると世界一高い橋になる貴州省の「花江峡谷大橋」のメインケーブルの架設がこのほど完了した。これは工事が着実に進められていることを意味している。貴州省は、高層ビルにして約300階の高さの位置にあるこの大橋を新たなランドマークとして観光客を呼び込む計画も立てている。新華社が報じた。
下を流れる川の水面から花江峡谷大橋の路面までの垂直の高さは625メートルで、橋の全長は2890メートル、主径間は1420メートルとなっている。2022年に着工して以来、その高さと、長さが大きな話題となってきた。貴州省の六枝特区と安竜高速道路を結ぶ難度の非常に高いプロジェクトで、2025年の完成を目指している。
花江峡谷大橋の投資・建設の請負機関は最近、橋と観光を融合させた観光プロジェクトへの出資を募る公告を世界に向けて発表した。
公告の内容によると、花江峡谷大橋と観光を融合させたプロジェクトは、大橋の隣にある雲渡サービスエリアを中心としており、総敷地面積は約17.88ヘクタール。サービスエリアにホテルや観光サービスビルのほか、断崖絶壁を渡る「ヴィア・フェラータ」や、山を高速で滑り降りる「スカイラインリュージュ」、空中カフェといった、スポーツ・観光関連のアクティビティなどが設置されることになっている。
花江峡谷大橋周辺は三畳紀古代海洋生物遺跡といった観光資源が豊富で、一部の観光施設は、大橋と同時進行の形で、計画と建設が進められている。また星空キャンプエリアや橋塔を観光するエレベーターといったプロジェクトもすでに計画されている。
貴州省交通運輸庁の馮偉副庁長は「『国の重器+畳紀古代海洋生物遺跡』をテーマにした花江峡谷大橋と観光を融合させるモデルプロジェクトは、『奇観・ファンタジック・妙趣』が際立っており、中国の『橋+観光』の融合の新モデル、世界の峡谷エクストリームスポーツの聖地を構築できるよう取り組む」と説明する。(編集KN)
「人民網日本語版」2024年8月5日
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