中国、スタンドアップパドルボードが爆発的な人気 フル稼働で対応するメーカー

人民網日本語版 2024年08月12日16:35

サーフィンの一種であるスタンドアップパドルボード(SUP)が今、中国で爆発的な人気を集めており、SUPができる水域がますます増え、パドルボード自体の需要も高まり続けている。

鄭存溌さんは浙江省台州市にあるスポーツ用品会社の責任者で、ウォータースポーツ業界に10数年従事してきた。鄭さんは取材に、「ここ数年、国内でパドルボードの需要が年々増加し、当社の山東省威海市にある工場は、今年4月からたくさんの注文が舞い込むようになり、6本ある生産ラインはずっとフル稼働で、現場の作業員も作業時間を延長してパドルボードを組み立てている。今年の国内受注量は前年比20%以上増加する見込みだ」と述べた。

中国のパドルボードの販売は、数年前は代理販売業者による代理販売が中心だったが、今では消費者によるオンライン購入中心へと変わってきている。

浙江省台州市の別のスポーツ用品メーカーの何健副社長は、「昨年はライブコマースの中継スタジオは1ヶ所だったが、今では2ヶ所に増えた。レジャータイプや万能タイプが特に人気があり、大体50%から60%を占める」と説明した。

中国でパドルボードスポーツのブームが起こるにつれ、パドルボードブランドもボードのデザイン、製法、材質などへの投資を拡大し、個性化する消費者のニーズに応えている。

上海市奉賢区にあるレジャー・スポーツ用品メーカーの王之霖・常務副総裁は、「今年の国内販売はほぼ10-20%増加している。特殊なボードも一部あり、子ども用、女性用、ビギナー用などの選択肢も多く、価格は約1000元(1元は約20.5円)から3000元だ。アウトドアスポーツの延長であるパドルボードは、ファミリーでの購入も多くなり、30%を占める」と話した。

業界関係者によると、パドルボードのスポーツは大衆化の方向へ発展している。データによれば、2023年末までに、全国で登録されたパドルボードのクラブは338ヶ所に上る。世界のパドルボード市場の規模も拡大し続けている。23年の世界パドルボード市場の規模は約44億元で、30年は65億元に達する見込みだという。(編集KS)

「人民網日本語版」2024年8月12日

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