春節太り解消のために「ジム友」を探す中国のZ世代
中国の若者の間ではこのところ、同じ趣味やニーズを持つ人と仲間になる「搭子(○○友)」という交友関係が人気となっている。そんな中、「05後(2005-09年生まれ)」の大学生・雨さん(仮名)があるソーシャルメディアで、「もうすぐ学校が始まるので、浙江省杭州市で互いに見守り、励まし合うジム友を探している」と「ジム友」を募集したところ、ネットユーザーから50件以上の返信が寄せられた。その後、雨さんは、身長や体重、地域などが自分とちょうどあっている「ジム友」をすぐに見つけたという。中国新聞網が報じた。
「ジム友とは学校が近く、毎週月、水、金に一緒にジョギング、筋トレ、ヨガをすることになっている」という雨さんは、ぽっちゃり系で、もともと運動は好きでないものの、春節(旧正月、今年は2月10日)期間中に、映画「熱辣滾燙(YOLO)」の主役を演じる賈玲(ジャー・リン)が撮影のために50キロも体重を落としたという話題を目にして、辰年の「最初のトレーニング」を始めることにしたという。
「熱辣滾燙」の影響のほか、毎年「春節太り」に悩む人も多く、多くのZ世代の運動の「スイッチ」が入り、まず自分に合った「ジム友」を探すようになっている。
浙江省紹興市のあるジムで、腹筋を鍛える男性(撮影・項菁)。
26日午後7時、浙江省紹興市のあるジムに行ってみると、並んでいるランニングマシン30台は満員御礼となっていた。また、ボクシング教室やパーソナルトレーニング教室も熱気で溢れていた。ジムのオーナーは、「今月18日から、利用者が一気に増えた。元宵節(旧暦1月15日、今年は2 月24日)が終わると、ランニングマシンは空きがないほど利用者が多く、早い時間に来ないと使えない状態。多くの人が熱心にトレーニングしているほか、誰かと一緒に来る人も多く、二人で一緒に会員カードを購入するケースも多い」と説明する。
「95後(1995-99年)」の働く女性・項さん(仮名)は「ジム友」と一緒に、辰年の「最初のトレーニング」として筋トレを始めた。太ってはいないものの、筋肉質でもない彼女は、同じく筋肉を付けたいサラリーマンを「ジム友」として見つけたといい、「写真を送りあって互いに見守り合うことになっている。数ヶ月頑張って、筋肉のラインを整え、もっと素敵な女性になりたい」と話す。
「ジム友」と一緒に筋トレをする項さん(撮影・呉伝妹)。
春節明けの「トレーニングブーム」は、ジムだけでなく、ショート動画プラットフォームを見ても感じることができる。最近、トレーニングを得意とするブロガーが効率よく脂肪を燃焼させることができる運動やダイエット効果のある体操などを紹介し、多くのネットユーザーが一緒にトレーニングするようになっている。あるネットユーザーは、「動画を見ながらトレーニングするネットユーザーみんなが『ジム友』」としている。
ヨガインストラクターとして11年の経験をもつ浙江省の羅彩芽さんは取材に対して、「人々が生活の質を高め、もっと健康になりたいと思うようになるにつれて、トレーニングをしてボディラインを整える人もどんどん増えている。トレーニングを長期間継続するためには、根気が必要になるため、互いに見守り、励まし合うために『ジム友』を探す若者もおり、とても良い方法だと思う」とした。(編集KN)
「人民網日本語版」2024年2月29日
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