対外開放によるチャンスを積極的にアフリカと共有する中国
税関総署の最新統計によると、今年1〜7月の中国・アフリカ間の貿易額は前年同期比5.5%増の1兆1900億元(1元は約20.6円)に達した。経済・貿易協力は中国・アフリカ関係を安定させる「バラスト」であり、推進する「スクリュー」である。新華社が伝えた。
2023年に中国・アフリカ貿易額は前年比で1.5%増加し、過去最高の2821億ドル(1ドルは約147.1円)に達し、力強い強靭性を示した。このうち、アフリカ産ナッツ、野菜、花、果物の対中国輸出はそれぞれ前年比130%増、32%増、14%増、7%増。中国製新エネルギー車、リチウム電池、太陽光パネル製品の対アフリカ輸出は前年比291%増、109%増、57%増だった。
対外経済貿易大学国際経済研究院の桑百川院長は「中国・アフリカ貿易協力の飛躍的発展は、共通の利益に基づくものであり、互恵・ウィンウィンを図った結果だ。これは、中国経済の質の高い発展の積極的な成果を強く証明するだけでなく、アフリカの社会発展の牽引、現地の人々の生活水準の向上にも多大な役割を果たしている」と指摘する。
高水準の開放を揺るぎなく推進することで、中国という大市場は世界にとって新たなチャンスとなりつつある。例えば、中国はアフリカのいくつかの後発開発途上国に対し、課税品目の98%を対象に関税免除措置を実施し、アフリカ産農産物の対中輸出のために「グリーン・チャンネル」を設け、貿易コストを引き下げている。また、中国の構築した越境ECプラットフォームにより多くのアフリカ企業の参加を呼び込むことで、アフリカの産品が国際物流を活用できるようにしている。さらに、中国はアフリカと対外開放によるチャンスを積極的に共有することで、良質で特色あるアフリカの産品が販路を拡大し、国際市場により迅速かつスムーズに参入する手助けをしている。
中国・アフリカ経済貿易協力深化先行地域の構築、「中国・アフリカデジタル協力発展行動計画」の発表、中国とアフリカの中間財貿易の拡大など、中国とアフリカの経済・貿易協力の質的向上と高度化、不断の深化に伴い、新たな潜在力が発揮され続けている。
税関総署統計分析司(局)の呂大良局長によると、中国とアフリカは活発な経済発展を遂げ、中国はより多くの「アフリカ産」を、アフリカはより多くの「中国製」を必要としており、中国・アフリカ貿易の発展には大きな将来性がある。2024年中国アフリカ協力フォーラム首脳会議が近く北京で開催される。双方間の経済・貿易協力がさらに深まることが期待される。(編集NA)
「人民網日本語版」2024年8月14日
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