安徽省蕪湖市はどんな街?
一面緑のハス池の中を蛇行するように設けられた遊歩道(撮影・張俊)。
中国東部の安徽省にある蕪湖市は、長江の中・下流に位置する南京都市圏、合肥都市圏の重要な都市だ。長江が流れる美しい都市である蕪湖市は、歴史ある街であるほか、美しい自然の景色が広がっている。さらに、その独特なグルメ文化を目当てに、数多くの食通がやって来る。人民網が報じた。
江南エリアは現在、ハスの収穫時期を迎えており、葉のような形をした船が緑色のハスの葉でぎっしり覆われた広大なハス池を横切る様子は、まさに水郷の情緒あふれる景色。さらに、ハス池に埋まっている「宝」も、蕪湖市の市民にとっては馴染みの食材だ。
ハスの花やハスの葉、ハスの実、レンコン、ハスの茎などは、どれもおいしい料理の材料となる。それら天然の食材は、食材本来の味だけでも十分美味しく、過度な味付けや調理を必要としない。
淡水エビの卵をたっぷりのせた麺料理。
また優れた水質は美味しい淡水エビを育ててくれる。春から夏にかけて、淡水エビが産卵期のピークを迎え、エビ漁の季節となる。エビの卵をたっぷりのせた麺料理は蕪湖市ならではのご当地料理だ。
そしてアヒル料理の「紅皮鴨」は、蕪湖市の人々に愛される郷土料理。伝統的な北京ダックと異なり、紅皮鴨は、まずタレに漬け込んだ後、陰干しし、アヒルの皮に蜂蜜や麦芽糖を塗った後、炙り焼きし、さらに油で揚げて皮の表面を赤色に仕上げる。そうすることで表面がパリッと仕上がり、特製のタレをつけて食べると、うまみが口いっぱいに広がる。
多くの露店が並び、人々が行き交い、活気あふれるナイトマーケット。
蕪湖市には人の心を最も癒してくれる活気あふれる暮らしの雰囲気が漂っている。
蕪湖市の中心部にある鏡湖。
上空から撮影した長江。
都市の半分は山、半分は川や湖というのが蕪湖市の特徴で、市の中心部には鏡湖がある。日が暮れてから、長江沿いの道に沿って歩くと、高層ビルが明るく光る美しい夜景を楽しむことができるほか、夜景が川に映しだされるロマンチックな景色も堪能できる。
夜景でひときわ目立つ1314秒かけて1周回る観覧車。
上空から撮影した蕪湖港。
近代における蕪湖市は、安徽省において一番最初に外部との商取引を始めた街で、今では同省で2番目に大きな都市へと発展し、「省域副都心の街」と呼ばれている。市内には高速道路が8本、高速鉄道3本が、東西南北に交差するように通っており、蕪湖宣州空港からは各地へ向かう飛行機が次々に飛び立ち、中国の最も遠い地域でも、半日で到達することができる。
美しくライトアップされた蕪湖古城の長虹門。
蕪湖古城ナイトマーケット。
たくさんの人や車、列車が行き交う賑やかで、繁栄した蕪湖市は歴史の移り変わりを見守って来た古城でもあり、そこで歴史と現代がコラボレーションして輝きを放ち、それが同市独特の記憶として、代々受け継がれている。(編集KN)
「人民網日本語版」2024年8月16日
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