人型ロボットの巧みな手の動きを支えるロボットハンド

人民網日本語版 2024年08月28日11:23

5キログラムあるアレイを軽々と持ち上げる。かき混ぜる動作を一気に行う。手にのせた物の重さに合わせて指をしっかり握りしめる。こうした動きを実現するロボットハンドの数々を紹介する8月26日に行われた深センスマートロボットハンド産業発展大会では、形態の異なる優れた機能を備えたロボットハンドが人型ロボット産業の未来図を描き出していた。

ロボットの一方の手がカップを持ち上げると、もう一方の手が金属製のマドラーを握り、カップの中の液体を慣れた手つきでかき混ぜる。混ぜ終わると、直径わずか8ミリメートルの穴の空いた台にマドラーを正確に戻す。そうした一連の動作が一貫して、流れるように進められていく。騰訊(テンセント)傘下の実験室で製造されたこのロボットは、現在のロボットハンドの動きがどれほど巧みで精確であるかを人々に披露していた。このように大規模人工知能(AI)モデルの応用が人型ロボットの自律的な意思決定能力と上肢の柔軟性を大幅に向上させている。

業界関係者は、「人型ロボットは器用な手を手に入れることで、人類社会の既存の環境によりよく適応することができ、さらに人々の日常の生産と生活に本当の意味でとけ込むことができる。現在、簡単な機械構造を基礎として、ロボットハンドに集積される先端技術はますます多くなり、その機能もますます充実している」と説明した。

高度なバイオニクス、フレキシブルセンシング、MEMS(微小電子機械システム)、高性能材料などの先端技術の学際的な分野として、これまでロボット開発に関わりのなかった企業がロボットハンド産業に進出するケースがますます増えており、産業全体に全く新しいアイデアとソリューションをもたらしている。(編集KS)

「人民網日本語版」2024年8月28日

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