中国国家コンピュータウイルス協同分析プラットフォームがリリース
第5回国際アンチウイルス大会が4日、天津市浜海新区で開催された。開催期間中、中国国家コンピュータウイルス協同分析プラットフォームが正式にリリースされた。同プラットフォームは国内外のネットユーザーや企業、機関などにデジタルファイル安全性分析サービスを提供し、世界のサイバーセキュリティのデータ共有及び技術協力を促進していく。中国新聞社が伝えた。
大会では国内外の権威ある専門家や学者、業界リーダー、業界エリートが集まり、国際的なアンチウイルス技術のイノベーションの道について研究を掘り下げ、アンチウイルス分野の最新の発展成果を共有した。
ロシアDoctor Web社の技術総責任者はテーマスピーチの中で、「インターネットの持続的な発展に伴い、Linux及びUnix系のOSが各業界で日増しに普及し、サイバー攻撃の主な標的になっている。ユーザーはLinuxがマルウェアに免疫力を備えていると考えているが、マルウェアの脅威が増え続け、セキュリティインシデントの発生頻度が上昇し続けており、Linuxも力強い保護措置の必要性が高まっている」と説明した。
亜信安全科技股份有限公司の高級副総裁兼CDOの呉湘寧氏は、「人工知能(AI)を使った現代的なランサムウェア攻撃が日増しに激増している。デジタル化・スマート化が進んでいる企業は通常、顧客情報や財務データ、研究開発成果などの多くの重要データを持つため、デジタルインフラが攻撃もしくは侵入された場合、大きな損失と影響が生じる。企業はAI防御技術の検査や測位、感染経路の調査、除去などのステップを踏まえ、事前にリスクを調べ、ループを閉じ、多層防御体制を構築するべきだ」と述べた。
また大会では、中国国家コンピュータウイルス応急処理センターが「サイバー空間セキュリティ態勢分析報告書(2024)」と「モバイルネットワーク応用安全統計分析報告書(2024)」を発表した。法制度の整備や共有・共同ガバナンス構造の構築、標準体系の建設加速、モニタリング・早期警戒体制の健全化などの面から対策と案を掲げた。そして新たな情勢下における中国のサイバー空間セキュリティリスクガバナンスを推進するための参考材料を提供した。(編集YF)
「人民網日本語版」2024年9月6日
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