中国西南地区初の新たなハドロサウルス科が正式に「長生黔江竜」と命名

人民網日本語版 2024年09月12日16:49

恐竜にまた新種が増えた。重慶市規劃・自然資源局が11日に発表した情報によると、黔江正陽白亜紀恐竜化石保護研究活動に重大な段階的成果があった。重慶黔江正陽チームが発見した、初の新たなハドロサウルス科「長生黔江竜」が正式に命名されたのだ。これは中国西南地区で見つかった初めてのハドロサウルス科となる。関連論文はこのほど、国際的な学術誌「Cretaceous Research」(電子版)に掲載された。科技日報が伝えた。

長生黔江竜の復元図(写真提供・新華社)。

長生黔江竜の復元図(写真提供・新華社)。

中国科学院院士、中国科学院古脊椎動物・古人類研究所の徐星所長は、「ハドロサウルス科は白亜紀後期を代表する草食恐竜で、ハドロサウルス科の進化及び白亜紀の陸地生態系を理解する上で非常に重要だ。すでに知られている早期ハドロサウルス科の多くがアジア、特に中国の北方地域とモンゴル南部で見つかっている。長生黔江竜は中国西南地区で初めて見つかった早期ハドロサウルス科で、その発見と研究はハドロサウルス科の早期における進化の歴史への理解を促し、さらに極めて重要な生物地層学的意義を備えている」とした。

長生黔江竜は重慶市で初めて正式に研究・命名された白亜紀恐竜となる。これは黔江正陽が中国西南地区で唯一の白亜紀恐竜化石群埋蔵地であることを証明した。同時にこれは重慶市が近年、雲陽に続く世界恐竜研究分野の新たな重大発見で、極めて高い科学研究・科学普及・文化観光の価値を備えている。(編集YF)

「人民網日本語版」2024年9月12日

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