カラフルポテト、新疆で栽培に成功

人民網日本語版 2024年10月09日13:57

10月に入り、新疆維吾爾(ウイグル)自治区烏魯木斉(ウルムチ)市の郊外にある試験農場では、農地に植えられたジャガイモが茎や葉を茂らせていた。ジャガイモを掘り出し、真ん中で切ると、中身は濃さが異なる赤色と紫色だった。これは新疆農業科学院が栽培したカラフルポテトだ。科技日報が伝えた。

このほど、烏魯木斉県永豊鎮永盛村の新疆農業科学院総合試験場高収量優良ジャガイモ品種育成試験モデル拠点を訪れると、科学研究者は収穫の喜びに浸っていた。

新疆農業科学院総合試験場作物無毒化急速繁殖研究室長で研究員の劉易氏は、「この試験農場のジャガイモ品種は現在720種以上。収量、熟度、用途などの面における違いに基づき、科学研究者は5つの優良品種、10以上の特徴的な品種、390以上の優良系統を選別した。これは今後のハイブリッド育種及び優良品種のモデル展示の貴重な遺伝資源となる」と説明した。

近年の総合健康産業の持続的な発展に伴い、科学研究者はより栄養が豊富なカラフルポテトの育成も試みている。新疆農業科学院総合試験場の農業技術者である李江涛氏は、「カラフルポテトの色は人の皮膚と同様、この種の自然の遺伝子で、つまり自然に成長するものだ。切ると、カラフルな中身が現れ、不思議な色を持つ。科学研究者は現在、新疆での成長に適した高収量優良品種を選別・育成している。今後の大規模な普及に期待している」と述べた。

今年、同試験農場では、「黒金剛」「疆薯2号」「国紅」などの計10以上のカラフルポテト品種を栽培している。皮が赤く果肉が黄色いもの、皮が赤く果肉も赤いもの、さらには見た目がムラサキイモによく似ているものもある。

李氏は、「カラフルポテトは食感が良く、色鮮やかで、アントシアニンなどの栄養素を豊富に含むことから、市場価格が高く、高い付加価値と開発のポテンシャルを持つ。料理にできるだけでなく、その他のジャガイモにはない加工上の利点もあり、天然色素の抽出などが可能で明るい発展の見通しを持つ」と説明した。(編集YF)

「人民網日本語版」2024年10月9日

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