国慶節7連休は「China Travel」も活況 外国人観光客で賑わった観光市場
国慶節(建国記念日、10月1日)に合わせて1日から7日までが7連休となった中国では、旅行市場が活況を呈した。中でも、インバウンド市場は顕著な盛り上がりがみられ、各出入国検査所には観光、ビジネス、親族訪問などのために入国する外国人が押し寄せた。外国人観光客には、じっくりタイプの旅行のほか、ニッチな旅行、ビーチリゾートなどが人気となった。データによると、7連休中、インバウンド市場がピークを迎え、出入国した外国人の数は前年同期比37.2%増の延べ101万4000人に達した。中央テレビ網が報じた。
北京出入国検査所の執勤三大隊・執勤二隊の池尚琨副隊長によると、「10月1日から6日までの6日間、北京の出入国検査所から入国した外国人は延べ3万2000人以上で、昨年同期の約2.14倍となった」という。
あるイタリア人観光客は取材に対して、「今、旅行で中国に来るのはとても簡単。欧州と中国を結ぶ国際線もたくさんある。国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産に登録されている場所が多い国の一つである中国に来ることができて、とてもうれしい」と話していた。
あるオーストリア人観光客は取材に対して、「広州や上海、北京、西安、成都に行く予定。中国の歴史ある名所旧跡をたくさん見たり、西安のような歴史ある古城に行ったりしたい。万里の長城に行くのもとても楽しみにしている」と話していた。
外国人観光客には、ビーチリゾートも人気となっている。山東省の石島は、クルーズ船による入国が便利であるため、日本や韓国から来る観光客が今年、増加の一途をたどっており、前年同期比30%増となった。
インバウンド市場が絶好調となっている主な原因の一つは、中国の旅行市場が多元化しながら発展しているからだ。中国では、歴史や文化、美しい自然の景色など、自分の好みに合った旅行先を見つけることができる。また、中国の旅行市場は継続的に新しいものを取り入れ、アップデートされており、研学旅行やアグリツーリズムといった、斬新な旅行のスタイルやアクティビティが続々と打ち出されて、いろんな旅客の異なるニーズを満たすことができるようになっている。旅行市場が多元化しているため、外国人観光客にとって中国は魅力ある旅行先となっているほか、中国旅行の国際競争力も高まっている。
中国外交部(外務省)の毛寧報道官は、「上海のタクシーや地下鉄の駅には海外発行のクレジットカードが利用できるように、必要な設備が配置されている。成都や西安を含む8都市は現在、外国人観光客の決済を便宜化するための新たな措置を試験的に実施している。中国の開放の門はどんどん大きく開かれ、出入国の円滑化水準が高まり続けている。もっと多くの外国人観光客が旅客に来て、美しい自然の景色を楽しみ、中国の魅力を体感することを歓迎する」としている。(編集KN)
「人民網日本語版」2024年10月12日
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