中国の人型ロボット「進化」加速 2026年に産業規模200億元超見通し
2024世界ロボット大会で披露された人型ロボット(資料写真。撮影・李欣)
人型ロボットは絶え間ない技術発展により、産業応用の将来性が幅広く有望視されている。各地で工業製造、医療・健康、サービス業などの分野で人型ロボットの応用が積極的に推進され、産業の転換と高度化が加速している。工業・情報化部(省)賽迪研究院は、政府が誘導し、投資が牽引する中、中国の人型ロボット産業は2024年と2025年に急成長を続け、2026年には200億元(1元は約21.1円)規模を超えると予測する。
先日開催された2024年世界ロボット大会では、常州科教城睿爾曼智能科技(江蘇)有限公司(RealMan)の展示した超軽量人型ロボットアームが大いに注目された。同社の人型ロボットアームは、炒め物の調理、ジュース作り、衣類の折り畳み、荷物の運搬、書道などをこなす。
同大会では、深セン逐際動力科技有限公司(LimX Dynamics)も新型の人型ロボット「CL-2」を発表した。このロボットは自由に歩けるだけでなく、階段を上ったり、往復走をしたり、重い物を運んだりすることができ、妨害への対応力が高く、多様な応用シーンに適応できる。
深センには近年、逐際動力や楽聚機器人(Leju Robotics)に代表される多くの人型ロボット企業が出現した。深セン市ロボット協会の譚維佳専任秘書長は、「比較的整った製造業とロボットのトータル産業チェーンにより、深センは国内の人型ロボット企業の集積地に発展した」と語る。
上海市は現在、人型ロボット産業の発展を支援する政策パッケージを発表している。これには、総額1000億元の産業投資マザーファンドの創設、重要な産業チェーンや細分化分野への投資誘致を目的とした2兆元の投融資与信が含まれる。このほかにも、物流コストの削減、財政・税制支援の強化、企業サービスの強化など、いくつかの措置を打ち出している。(編集NA)
「人民網日本語版」2024年10月22日
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