習近平国家主席がバイデン米大統領とリマで会談
習近平国家主席は現地時間16日午後、米国のバイデン大統領とペルー・リマで会談した。新華社が伝えた。
習主席は「過去4年間、中米関係は何度も浮き沈みを経験したが、対話と協力も繰り広げ、全体的に安定が実現された。過去4年間の経験は総括に値し、示唆するものを銘記する必要がある。これには少なくとも次の点があると私は考える。第1に、正しい戦略的認識を持つこと。第2に、言った事は必ず守り、着手した事は必ずやり遂げること。第3に、対等に付き合うこと。第4に、レッドラインやボトムラインを越えようとしてはならないこと。第5に、対話と協力を多く行うこと。第6に、人々の期待に応えること。第7に、大国としての責任感を示すこと」と指摘。
「中国としては、中米関係の安定的で健全かつ持続可能な発展に尽力するという目標に変更はなく、相互尊重、平和共存、協力・ウィンウィンに照らして中米関係を取り扱うという原則に変更はなく、自国の主権・安全保障・発展上の利益を断固として守るという立場に変更はなく、中米両国民間の伝統的な友好関係を継続したい考えに変更はない。中国は米国と引き続き対話を保ち、協力を拡大し、溝を管理・コントロールし、苦労して得られた中米関係の安定化への勢いを継続することを望んでいる」と強調した。
習主席は台湾地区、経済・貿易・科学技術、サイバーセキュリティ、南中国海、ウクライナ危機、朝鮮半島などの問題について中国の立場を明確に表明し、以下のように強調した。▽「台湾独立」分裂行為と台湾海峡の平和・安定は水と火の如く相容れない。米国が台湾海峡の平和を維持したいのであれば、「台湾独立」という頼清徳氏と民進党当局の本質を明確に認識し、慎重に慎重を期して台湾問題を取り扱い、「台湾独立」に明確に反対し、中国の平和的統一を支持することが極めて重要だ。▽中国国民の発展の権利を剥奪することはできず、無視することは許されない。全ての国は国家安全保障の確保を必要とするが、その概念を拡大解釈してはならず、ましてやこれを口実に悪意をもって他国を制限し、抑圧してはならない。▽いわゆる「中国によるサイバー攻撃」には証拠もなければ道理もない。中国自身が国際的なサイバー攻撃の被害者であり、いかなる形のサイバー攻撃にも一貫して反対し、これを取り締まっている。▽中国は南中国海における領土主権と海洋権益を断固として守る。南中国海をめぐる争いを管理・コントロールする最良の方法は一貫して、当事者間の対話と協議だ。米国は南沙(英語名スプラトリー)の島や礁をめぐる二国間の争いに介入すべきではなく、挑発的衝動を黙認・支持すべきではない。▽ウクライナ問題における中国の立場と行動は一貫して公明正大である。すなわち、双方間で活発に仲裁を図り、和平交渉を後押しし、平和のために奔走し、事態の緩和を後押しするために努力することだ。▽中国が朝鮮半島における戦争や混乱が起きるのを認めることはあり得ず、中国の戦略的安全保障と核心的利益が脅かされるのを座視することはあり得ない。
バイデン大統領は「米国は『新冷戦』を求めず、中国の体制変換を図らず、同盟関係の強化を通じた中国への対抗を図らず、『台湾独立』を支持せず、中国との衝突発生を求めず、台湾問題を利用して中国と競争することはない。また、『一つの中国』政策を引き続き遂行していく。米国は政権移行期において中国と意思疎通や対話と強化し、相互認識を増進し、責任ある形で溝を管理・コントロールしていくことを望んでいる」とした。(編集NA)
「人民網日本語版」2024年11月18日
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