「リンゴの物語」から伝わる習近平総書記の人民への思い
習近平総書記は今年9月、甘粛省天水市麦積区南山「花牛リンゴ」栽培拠点を視察した際、リンゴ産業をさらに大きく発展させるよう人々を激励し、現地の人々の生活がたわわに実る真っ赤なリンゴのように豊かであるよう祈った。
2022年10月26日、習総書記は陝西省延安市安塞区高橋鎮南溝村の果樹園を訪ねた。習総書記は人々と親しく交流し、真っ赤に色づいた大きなリンゴを1つ摘み取り、「農民のみなさんの暮らしは良くなったが、これからも努力して前へと進み、生活をもっと素晴らしくしていく必要がある」と語った。
南溝村の果樹園で、今年の収穫から栽培技術、摘み取り方法、品種の質、販売価格、さらには村民の収入やいかにして他の産業を発展させるかに至るまで、習総書記は細かく尋ね、農民たちはそれらの問いに実直に答えた。「ダムの建設やドリップ灌漑、入念な管理のおかげで、用水や灌漑の問題が効果的に解決された」とする農民たちに、習総書記は「それがまさに農業現代化だ。みなさんは最適な産業発展の方向性を見つけた」と称賛した。
農業現代化という「金の天秤棒」を、習総書記は常に心に留めてきた。
2020年に全国両会(全国人民代表大会・中国人民政治協商会議)が開催された頃は、ちょうど貧困脱却の難関攻略に勝利するための最後の正念場にあたっていた。この両会の期間中、習総書記は陝西省の農村で人民公社の生産隊に入隊していた当時のエピソードを語った。当時、習総書記が農民たちに「どんな暮らしが一番幸福な生活だと思うか」と聞いたところ、農民たちはさんざん考えてから、最大の願いは「将来、金の天秤棒をかついで仕事をする」ことだと答えたという。習総書記はこのことを振り返り、「この『金の天秤棒』は、農業の現代化のことだと私は理解した」と語った。
リンゴが最初に延安の地に根付いた時期は、中共中央の延安時代(1935-1948)まで遡る。革命の時代に植えられた小さなリンゴの苗木は、今ではすでに新時代の「金の天秤棒」となって幸福な生活をもたらした。山いっぱいに実る真っ赤なリンゴは、まさに当時の農民たちの願いに対する最良の答えとなった。
「中国共産党は人民の党であり、人民のために奉仕する党だ。中国共産党は大衆のために仕事をし、大衆の事にしっかりと取り組む」。習総書記の言葉は力強く響いた。
2012年の中国共産党第18回全国代表大会(第18回党大会)以来、習総書記は何度も農村を視察し、江蘇省から海南省、さらには河南省へと、農業の生産現場をめぐって人々の暮らしぶりを気にかけてきた。その足跡は、「大衆の事にしっかりと取り組む」という思いと、中国共産党の初心と使命を裏付けている。(編集AK)
「人民網日本語版」2024年11月21日
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