中国各地が「子育てママ向けの求人」情報発表
山東省青島市人的資源・社会保障局はこのほど、第一陣となる「子育てママ向けの求人」情報一覧を発表し、求職中の人々の注目を集めている。
「子育てママ向けの求人」というのは新しい取り組みというわけではなく、広東省や河北省、黒竜江省などでも同様の取り組みがすでに実施されている。今回青島市が「子育てママ向けの求人」情報一覧を発表したことは、こうした取り組みがより一層進められていることを意味している。
報道によると、青島市は、革新的な「子育てママ向けの求人」実施を積極的に推し進め、企業を対象に求人情報を幅広く募集し、勤務時間や仕事内容に柔軟性があり、質が高く、人間味を感じさせ、「子育てママ」を含むグループに適した求人情報を発表している。
求人情報一覧を見ていくと、募集しているのは計190ポスト。雇用機関は、飲食や家事代行、警備といった分野を含む7機関で、その多くがパートタイム、またはアルバイトの募集となっている。
山東省は9月に「子育てママ向けの求人」を発表し、推進
山東省人的資源・社会保障庁が9月に発表した「『子育てママ向けの求人』という雇用スタイル推進に関する通知」(以下、「通知」)の内容を実行する形で、山東省の多くの地域が、「子育てママ向けの求人」情報の募集と発表を進めている。
「通知」によると、「子育てママ向けの求人」とは、法定生産年齢内で、12歳以下の子供がおり、その扶養義務を有している女性の雇用を促進する取り組みで、勤務時間や管理スタイルが臨機応変に設定され、仕事と育児を両立できる仕事の求人となる。
実践しながら模索と整備を続けていく必要あり
青島市が発表した第一陣となる「子育てママ向けの求人」情報一覧について、あるメディアは、「子育てをしている女性にとって、『子育てママ向けの求人』は、単なる求人情報であるだけでなく、女性に対する尊重と受け入れでもある。また、『子育てママ向けの求人』は、企業の関連のニーズにもマッチしており、ウィンウィンの局面が作り出されている。それが、『子育てママ向けの求人』というスタイルが、継続的に普及し、発展するための重要な原動力となっている」と分析している。
ただ、「子育てママ向けの求人」の普及や実施には、課題も残っている。例えば、求人の質や数をどのように確保するか、企業のコストと利益のバランスをどのように取るか、関連の政策・法規をどのようにさらに整備するかといった課題で、実践しながら、模索と整備を続けていく必要がある。(編集KN)
「人民網日本語版」2024年12月3日
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