2024年の世界工学フロンティアが示す4つの特徴

人民網日本語版 2024年12月20日09:50

中国工程院の「世界工学フロンティア2024」報告書が18日、北京市で発表された。人民網が伝えた。

新たな科学技術革命と産業の変革が加速している中で、工学技術イノベーションが活発化する時期に入り、工学フロンティアでブレイクスルーが続いている。工学技術の将来への発展に重要な影響と牽引的役割を持つ重要方向としての工学フロンティアは先見性、先駆性、探求性の特徴を持っており、工学技術のイノベーション能力を育成する重要な指針だ。フロンティアが置かれているイノベーション段階に基づき、工学フロンティアは理論的探求を重視する工学研究フロンティアと、実践・応用を重視する工学開発フロンティアに分かれる。

2024年の世界工学フロンティアには4つの特徴があった。

(1)工学フロンティアの研究が極限ミクロに進められた。チップ、バイオ医学、量子物理などのテクノロジーフロンティアの発展が深まり続け、世界のテクノロジー及び産業イノベーションの画期的な変革を引き起こした。

(2)工学フロンティアの探求が極限条件に向かって進んだ。製造、エネルギー、素材などの分野で技術進歩が加速し、耐災害性、耐極温度性、耐腐食性などの素材性能は、製造業の発展と極限環境での作業により信頼性の高い保証を提供した。

(3)工学フロンティアの開発が極めて精密に拡大した。世界衛星正確測位技術とロボット正確操作技術の発展は、人類の生産・生活の新たな空間を切り開いた。

(4)工学フロンティアのイノベーションが極めて学際的に発展した。多学科の学際的融合と理論応用が相互促進し、従来的な研究と新興の研究が互いに結びつき、広がったことで、世界の科学技術イノベーション及び産業イノベーションの深い融合に向けた新たな道を切り開いた。

2024年度「世界工学フロンティア」研究は、中国工程院の9部門所属の学科分野に基づき、データ分析及び専門家の研究判断を結びつけ、92の工学研究フロンティアと92の工学開発フロンティアを選出するとともに、うち最も重要な27の研究フロンティアと27の開発フロンティアを詳細に解説し、重点フロンティア発展ロードマップを策定した。(編集YF)

「人民網日本語版」2024年12月20日

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