香港で最大規模の人工知能スーパーコンピューターセンターが稼働開始
香港特別行政区で現在最大規模の人工知能(AI)スーパーコンピューターセンターが12月9日から正式にサービスを開始し、現地の大学、研究開発機関、企業などに演算能力を提供し、香港の国際イノベーション科学センターの建設を後押ししている。新華社が伝えた。
香港特別行政区政府イノベーション科学技術及び工業局の孫東局長は同日、デジタルポートで行われた開幕式に出席した際、「AIは新たな質の生産力を発展させるための主要技術であり、大きな可能性を秘めている。この科学技術の大波に直面して、香港は時代とともに進化し、積極的に事業展開を行い、AIの発展の機会をつかむ必要がある。スーパーコンピューターセンターは先進的な計算能力を提供するだけでなく、AI関連の人材を育成するための揺りかごとなり、香港経済の質の高い発展に新たな原動力を注入することにもなる」と述べた。
デジタルポートの陳細明取締役会長は、「AIスーパーコンピューターセンターの第一段階の施設は1300PFLOPS(1秒あたり1300兆回の浮動小数点演算)の演算能力を提供し、来年には3000PFLOPSに段階的に向上させる予定であり、科学技術界の演算能力に対する切迫した需要に応えるためだ。デジタルポートは同センターを中核エンジンとしてAIのエコシステムを構築し、内陸部及び海外の人材と革新的な資源を集積し、産業の発展を推進する」と説明した。
香港特別行政区政府は今年10月に30億香港ドル(1香港ドルは約19.5円)の「AI助成プログラム」を発表し、現地の大学、研究開発機関、主要企業に財政支援を提供し、スーパーコンピューターセンターの演算能力リソースを活用し、より多くの科学研究のブレイクスルーを実現するための支援を行っている。現在、このプログラムは現地の大学、スタートアップ企業、研究開発機関から10件以上の申請を受理している。(編集ES)
「人民網日本語版」2024年12月11日
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