湖畔実験室、複数の年間イノベーション成果を発表
湖畔実験室(データ科学・応用浙江省実験室)は22日、「AI(人工知能)による複数のがんの早期発見スクリーニング」や「AI気象モデル」、「スマート育種プラットフォーム」を含む7件の年間イノベーション成果を発表した。同実験室は「企業出題者」の優位性を積極的に発揮し、先端AI技術を用いて医療、エネルギー、農業、集積回路などの産業の難題に取り組み、迅速な実用化を実現し、「科学技術+産業」の正の循環を構築した。科技日報が伝えた。
浙江省の民間企業の主導で建設された省実験室としての湖畔実験室は2020年7月発足し、アリババ達磨院を利用し、データ科学・応用分野に焦点を当てている。「湖畔実験室教育・科学・人材統合推進発展大会」が22日午後、南湖未来サイエンスパークで行われた。同実験室は、医療、エネルギー、農業、集積回路など複数の重点産業に関する7件の年間イノベーション成果を発表した。
同実験室はがんの早期発見スクリーニングという世界的な難題に狙いを定め、世界の複数のトップレベル医療機関と提携し、「AIによる複数のがんの早期発見スクリーニング技術」を研究開発した。AIは初めてCT画像から早期がん病変を発見し、膵臓がんの早期発見スクリーニングの難題を克服した。世界トップレベルの学術誌「ネイチャー・メディシン」から、「医療画像AIに基づくがんスクリーニングはまもなく黄金時代を迎える」と評価された。同技術はGPT-4とともに、中国から唯一スタンフォード大学の「AI Index Report 2024」から今年度の注目の研究に選ばれた。
種子は農業の「半導体」で、農業発展にとって極めて重要だ。同実験室は育種期間が長くコストが高いといった従来の難題を解決するため、「全フロースマート育種プラットフォーム」を開発し、育種家に育種データ分析、計算高速化、AI予測の「セントラルキッチン」を提供しており、ゲノムシーケンシングデータの変異点の計算を110倍高速化することで、優良遺伝子の正確なスクリーニングをサポートし、新品種の育成期間を短縮する。
大規模言語モデルの発展はAIの演算能力需要の爆発的成長をもたらした。新興半導体アーキテクチャ「RISC-V」の開放性とカスタマイズ性はAI応用イノベーションに独特な優位性を提供している。今回発表された玄鉄AIプラットフォームはエンジニアに便利でスムーズな開発体験を提供し、RISC-Vアーキテクチャに基づくAI応用の性能最適化と開発加速をサポートする。同プラットフォームはすでにクラウドビデオトランスコーディングカード、AIエッジコンピューティングボックス、RISC-Vノートパソコンなどの最終製品、エッジコンピューティング、5Gなどの高性能シーンでの広い応用を推進し、玄鉄プロセッサをめぐるイノベーションエコシステムを持続的に拡大している。(編集YF)
「人民網日本語版」2024年12月23日
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