「冷たい」雪が経済に「熱い」活気もたらす 中国市場に注目する日本のウィンタースポーツブランド
今年もスノーシーズンが到来し、中国でも各地のスキー場が次々オープンしている。そんな中、日本企業の海外展開を支援する日本貿易振興機構(ジェトロ)は今月20日から22日までの3日間、河北省張家口市の崇礼雲頂スキー公園で、「日本ウィンタースポーツプロモーション会」を開いた。300平方メートルの会場に、日本のスキー・スノーボード関連のブランド14社が集まり、中国のスキーヤーやスノーボーダーに、日本の特色あるスキー・スノーボード用品やコンセプトなどを紹介した。人民網が報じた。
日本ウィンタースポーツプロモーション会会場(撮影・袁蒙)。
2022年北京冬季五輪の会場の一つとなった張家口市崇礼区の各スキー場は冬になると次々オープンし、多くのスキーヤーやスノーボーダーで賑わう。近年、中国ではウィンタースポーツや氷・雪産業が急速に発展し、関連商品の売れ行きが絶好調となっている。尤尼克斯(ヨネックス、上海)体育用品有限公司の中国スノーボード営業部の大塚幸博部長は、イベントを通して、中国のスキーヤーやスノーボーダーの関心度が非常に高いことを実感したといい、「日本のスキー・スノーボードブランドが中国のスキー場に集まって展示会を行うのは今回が初めて。ここ数日、崇礼はとても寒いものの、たくさんの中国のスノーボーダーから問い合わせがあった。2022年に北京冬季五輪が開催されて以来、メーカーである当社は、中国のウィンタースポーツ市場の急速な発展をしみじみと感じてきた」とした。
スノーボードを見せる大塚幸博部長(撮影・袁蒙)。
ウィンタースポーツ人口の増加につれ、以前はニッチなスポーツだったスキーは大衆化している。そして、高い機能性のほか、多くのスキーヤーやスノーボーダーはファッション性やデザイン性に富むスキー用品を好むようになっている。日本のブランド「SimianRing」の代表兼デザイナー・藤田周さんは、自身のブランド「SimianRing」の商品を展示し、「僕はスノーボーダーであり、スノーボードウェアのデザイナーでもある。3年前にこのスノーボードブランドを立ち上げた。コンセプトは私服のようなシルエットで滑ること。シルエットや模様、生地なども自分でデザインしている」と説明。中国のECプラットフォームにもショップを開設しているといい、「日本っぽさのような、中国には今までなかったものを広げていけたらうれしい」と語った。
自身がデザインしたスノーボードウエアを見せる藤田周さん(撮影・袁蒙)。
「冷たい」氷・雪資源が「熱い」活気をもたらしている。 ジェトロ上海事務所の高山博副所長は、「中国市場は前途が明るく、多くの日本のブランドが注目している。日本のスキー用品メーカーは、製造という面で、長い歴史と豊富な経験を誇っており、多くの有名ブランドが生まれている。商品の性能や質を重視するのはもちろん、これらの日本のブランドは、技術やデザインの面でもアップデートに取り組み続け、様々なレベルやスタイルのスキーヤーとスノーボーダーのニーズを満たしている。一人でも多くの中国のスキーヤーやスノーボーダーに、日本のスキーやスノーボード用品に対する理解を深めてもらうほか、日本のスキーブランドが中国市場に進出するのをサポートすべく、今回のイベントを開いた。そして多くのブランドが積極的に参加してくれた。中国ではウィンタースポーツブームが起きており、日本のブランドは、無限の市場と巨大な商機に注目している」とした。(編集KN)
「人民網日本語版」2024年12月26日
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