日本外相の訪中について中国の専門家が解説
中日関係が改善と発展の重要な時期にある中、日本の岩屋毅外相が25日に訪中した。今年10月の外相就任後、初の訪中となった。中国新聞社が伝えた。
専門家は、今回の訪中時の双方間の意思疎通と意見交換において、「両国首脳間の重要な共通認識の実行」が頻繁に言及されたことに注意を払っている。上海対外経貿大学日本経済センターの陳子雷主任は「両国首脳間の重要な共通認識は中日関係の発展を政治的にリードする役割を果たしている。今回の意見交換から、首脳間の共通認識の実行が今回の訪中の主要任務の1つであったことが見て取れる」と指摘する。
王毅中共中央政治局委員(外交部部長)は岩屋外相との会談において、中日関係に関する今後の取り組みの推進について、中日両国の首脳が確立した方向に沿い、(1)戦略的認識の修正(2)相互信頼の維持(3)意思疎通と対話の強化(4)協力・ウィンウィンの堅持(5)人的・文化的交流の強化(6)摩擦や溝への適切な対処ーーを主張した。
これに対して岩屋外相は「日本は中国と相互信頼を増進し、協調・協力し、両国関係における前向きなアジェンダを増やし、懸案を減らし、意見の相違に適切に対処し、戦略的互恵関係を包括的に推進し、建設的かつ安定的な日中関係を構築することを望んでいる」との意を表した。
陳氏は「今回の会談は、首脳間の重要な共通認識を実行するための足掛かりとなった。これらの措置は具体的かつ実務的であり、中日関係の改善と発展の促進に向けた双方の前向きな意向を示している」と語る。
中日は一衣帯水の隣国であり、2千年以上にわたる友好的交流の歴史を持つ。歴史の積み重ねによって形成された融合と相互参考によって、両国の文化は通じ合い、近いものとなり、両国民は理解し合い、親交を結んでいる。今回の訪中では、人的・文化的交流に関係する特別な日程が組まれた。すなわち、王毅氏と岩屋外相が「第2回中日ハイレベル人的・文化交流対話」に揃って出席したことだ。
中日ハイレベル人的・文化交流対話そのものが、両国間の人的・文化的交流の制度化を示している。制度の立ち上げから5年間で、両国間には民間友好交流の架け橋が数多く築かれた。今回の対話で双方は、教育、観光、スポーツなど各分野で10項目の合意に至った。
陳氏は「中日ハイレベル人的・文化交流対話制度は両国の民間交流を促進する重要な場であり、10項目の合意によってさらに協力分野が広がり、協力内容が豊かなものになった」と指摘する。(編集NA)
「人民網日本語版」2024年12月27日
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