浙江省で「ドローン+高速列車」の都市跨ぎの荷物輸送が実現

人民網日本語版 2024年12月27日16:14

ドローンと高速列車を組み合わせると、浙江省においてどれほど速く都市跨ぎで荷物を輸送することができるだろうか?

25日午前、浙江省血液センターから飛んできた、輸血用の血液が積み込まれたドローン2機が、同省の杭州東駅の西広場にあるドローンポートに着陸した。その後、鉄道物流会社・中鉄快運の職員によってその荷物を積まれた高速列車G7449号が杭州東駅から出発した。

23分後、列車は予定通り紹興北駅に到着し、74分後に、台州駅に到着した。それぞれの駅に到着後、荷物は再びドローンを使って、紹興市と台州市の血液センターに運ばれた。

中国で、ドローンと高速列車を組み合わせて、都市跨ぎで荷物が輸送されるのはこれが初めてのケースとなった。浙江省血液センターから「ドローン+高速列車」という輸送スタイルで、紹興市まで1時間、台州市まで2時間で荷物が送り届けられた。

今回投入されたのは杭州迅蟻網絡科技有限公司が開発したドローン「TR9S」で、時速は72キロ、最長で30キロ飛行できる。悪天候でも安定して飛行できるのが特徴だ。

今回の輸送を担当した企業の関係責任者は、「従来の自動車の配送と比べると、ドローンと高速列車を組み合わせるスタイルは、紹興市までの所要時間を30分、台州市までの所要時間を1時間半短縮することができる。輸送の定時率が90%以上に達し、輸送コストを30%以上削減することができる。今後は、このスタイルを省内の他の都市、ひいては中国各地で普及させたい」とした。(編集KN)

「人民網日本語版」2024年12月27日

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