中国の新エネ車が世界でのリードが拡大 販売の伸びへの寄与度が93%
中国の新エネルギー自動車産業の最新成果が明らかになり、生産台数・販売台数がまたもや過去最高を更新したことがわかった。
2025年1月8日、国家発展・改革委員会は2024年の中国新エネ乗用車の販売台数が1100万台に達したと発表した。
中国自動車工業協会がこれより先に発表したデータでは、24年1-11月の中国新エネ車生産台数は前年同期比34.6%増の1134万5000台に達して、中国は世界で初めて新エネ車の年間生産台数が1000万台を超えた国になった。
イノベーションによるスマート製造とグリーントランスフォーメーションをよりどころに、中国の新エネ車が世界でのリードが拡大しつつある。
中国自動車流通協会乗用車市場情報連席分会の崔東樹事務局長は、「2024年は世界の新エネ乗用車販売台数の伸びに対する中国の寄与度が93%となり、英国、ブラジル、米国はいずれも2%、ロシアは1%だった。つまり世界の新エネ車全体の伸びに対する寄与はほぼ中国によるものだということになる。24年1-11月には、世界の新エネ車に占める中国のシェアが69.6%に達した」と述べた。
自動車工業の川上から川下に至る産業チェーンはほぼすべての工業分野に関わっており、ある国の自動車工業の発展レベルとその国としての総合力を象徴するものだ。
15年から23年まで、中国は9年連続で新エネ車の生産・販売台数が世界一だった。崔氏は、「目下の発展状況から考えて、24年の中国の新エネ車生産・販売台数は引き続き世界一の座を保つだろう」と述べた。
ドイツの自動車メーカーの中華圏最高経営責任者(CEO)は、「今では新エネ車に取り組もうと思えば、中国に来ざるを得ない。中国で工場を建設して発展し、中国の新エネ車メーカーの経験に学ぶことが、ドイツの多くの老舗自動車メーカーにとって当たり前のことになっている」と述べた。
崔氏が提供したデータを見ると、24年には中国の新エネ車浸透率は38.4%に達し、ドイツは18%となり、米国は9.6%にとどまり、日本も約3%しかなかった。世界の自動車産業の構造が変化していることがわかる。
現在、比亜迪(BYD)、理想、蔚来、小鵬、小米などの中国新エネ車ブランドを選ぶ中国内外の消費者が増えている。
東南アジア市場で、中国の新エネ車は高い競争力を示している。24年には少なくとも7つの中国新エネ車ブランドがシンガポール市場に進出し、24年1-11月に登録された中国製新エネ車の台数は6498台に達して、23年通年の1659台を大幅に上回った。
複数の専門家が、「世界的に見て、新エネ車はなお供給不足の段階にある」と指摘する。
中国電気自動車百人会の張永偉副理事長兼事務局長は、「25年に中国の(輸出を含む)新エネ車販売台数は約1650万台に達し、成長率は30%に迫るだろう」と予測する。
英国紙「フィナンシャル・タイムズ」の報道によると、中国市場の新エネ電気自動車の販売台数は25年に初めてガソリン車を上回る見込みだ。これは歴史的な転換点であり、世界最大の自動車市場である中国市場は西側のライバルの数年先を行くことになるという。(編集KS)
「人民網日本語版」2025年1月14日
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