より「国際的」になった元宵節 広がる中国文化
賞花灯(飾り灯籠鑑賞)、猜灯謎(灯籠に貼ったなぞなぞを解く遊び)、元宵(餡入りのゆでた団子)を食べる会、廟会(縁日)――こうした中国色の濃いイベントが各国で催され、現地の人々が熱心に参加し、会場は和やかな雰囲気に包まれる。一家団欒と幸福の象徴である中国伝統の「元宵節」は、今やますます「国際的」になり、中華文化の日増しに高まる魅力をはっきりと示している。新華社が伝えた。
元宵節は海を越え、喜びとお祝いムードを世界各地にもたらしている。南アフリカ・ケープタウンの元宵節廟会では、餃子や涼皮、水煎包、熱乾麺など中華グルメの屋台に長蛇の列ができた。イタリア・フィレンツェでは、龍舞や獅子舞、武術、京劇などのパフォーマンスが繰り広げられ、千年の古都に中国の春節(旧正月、2025年は1月29日)の彩りを添えた。ドイツ・ベルリンの中国文化センターでは「歓楽春節――中国文化センターで春節を祝おう」イベントが開催され、400人以上の地元住民が熱心に参加。中国語を学び、漢服を着て、書道を体験し、中国の年越しならではの独特の魅力を味わった。
遠く中国まで旅行せずとも、自分の住む場所の近くで中国文化イベントを身近に楽しむ人もいれば、訪中の利便性向上に後押しされて、中国を訪れて元宵節を祝う多彩なイベントを本場で体験する人もいる。元宵節期間も「中国旅行」ブームは衰えず、「China Travel」は海外のSNSで話題のキーワードとなった。
より「国際的」になった元宵節は、中国文化が世界へと広がりつつあることの縮図だ。元宵節だけでなく、今年の春節期間全体にわたり、世界各地で「チャイナ・レッド」が灯され、春節を祝う文化色豊かな行事が催された。双方向の観光交流も活発で、人々の往来の中で交流が深まり、人々の心の距離が縮まった。春節や元宵節がもたらした世界的な交流は、中華文化の開放性、包摂性、時代と共に深化する姿の反映だ。
近年、中国文化は絶えず伝統を掘り起こしながら新たな創造を続け、より自信ある悠然たる足取りで世界へと広がりつつある。数ヶ月前には、初の国産AAAゲーム『黒神話:悟空(Black Myth: Wukong)』が登場。2024年末の時点で世界販売本数は2800万本を突破し、売上は90億元(1元は約21.2円)以上に達し、「中国風ゲーム」が世界市場の新たなトレンドとなった。最近では中国のアニメ映画『哪吒之魔童閙海(ナーザの魔童大暴れ)』が中国映画史の興行記録を更新し、海外ではチケットが入手困難なほどの人気を博している。
中国の伝統的な祝日やゲーム、文化コンテンツは、各国の人々が中国を知る「窓」となり、より多くの外国人が中国を理解し、中華文化を味わう機会となっている。(編集NA)
「人民網日本語版」2025年2月13日
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