【音声ニュース】滑らかな動き!人型ロボットが100段以上の階段登りと雪上走行に成功
国家地方共同建設エンボディドAIロボットイノベーションセンターは、自社開発の人型ロボット「天工」の「小脳」を持続的に進化させ、雪の上や階段、砂地など、複雑な地形における運動能力を強化してきた。
「天工」はこのほど、134段の階段登りにチャレンジし、滑らかな動きで階段を登り切った。人型ロボットにとって、複雑な地形への適応はこれまでずっと難題だった。では、「天工」が滑らかな動きで階段を登れたのはなぜだろうか。
その核心は感知能力と運動アルゴリズムにある。エンジニアによると、さまざまな能力を備えたエンボディドAIエージェント「開物」に含まれるエンボディド「大脳」と「小脳」により、「天工」は知覚歩行を実現し、動きながら前方の地形をリアルタイムで把握し、ただちに環境を正確に分析し、全身の動作と歩行パターンを調整し、随時変化する段差や路面の状況などに柔軟に対応することができるのだという。
複雑な路面での高速走行も、人型ロボット業界における大きな課題の一つだった。これまでの人型ロボットは速度と安定性の両立が困難だったが、バージョンアップされた「天工」はこの現状を打破した。「天工」の安定走行速度は時速10キロメートル、最高速度は時速12キロメートルに達する。これまでのバージョンでは、「天工」の最高速度は時速6キロメートルにとどまっていた。「天工」は階段だけでなく、雪の上や砂地、山の斜面などさまざまな複雑な地形で動き回り、高速で走行することもできる。
知覚歩行が可能になったことで、ロボットは安定的かつ高速で走行できるようになっただけでなく、外部からの干渉を受けても転倒しなくなった。滑りやすい雪の上で異なる方向から力が加わっても、「天工」はバランスを保ち、転倒せずにいられる。
「人民網日本語版」2025年2月20日
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