グローバル資本が中国の資産に熱い視線
グローバル資本が中国の資産の値上がりに相次いで期待を表明している。
ドイツ銀行の研究報告は、中国株の「バリュエーション・ディスカウント」はなくなるだろうと予測している。
モルガン・スタンレーのストラテジストは、MSCI中国指数が2025年末には77まで上昇すると見込んでいる。
バンク・オブ・アメリカのストラテジストは、「投資家はもっと中国株に投資するべきだ」とアドバイスしている。
外資の動向は国際金融機関の強気の見方を裏付けている。ゴールドマン・サックスは、「世界のヘッジファンドが今年に入ってから大半の時間を中国株の購入に充てており、2月初めの購入の勢いは過去4か月間で最大だった」としている。
過去1か月間で、グローバルヘッジファンドが中国のオンショア・オフショア市場における時価総額を1兆3000億ドル(1ドルは約150.1円)以上押し上げた。
今や、中国の資産が全面的に再評価されている。
南開大学金融学院の田利輝教授は、「これは主に中国のテクノロジーの台頭、経済の強靭性の顕在化、政策支援、国際情勢の変化など複数の要因によるものだ」との見方を示した。
その中でも、突如として登場した国産大規模言語モデル「DeepSeek(ディープシーク)」の貢献が欠かせない。
国際資本はこれまでずっとテクノロジー関連資産に大きな関心を寄せてきた。2024年の米国株式市場では、「マグニフィセント・セブン」をはじめとする米国のテクノロジー企業が広く注目を集めた。
ディープシークの登場は偶然ではない。イノベーションの肥沃な大地である中国では、ブレイン・マシン・インタフェース(BMI)、人型ロボット、自動運転などの分野で次々にイノベーションの新たな成果が生まれている。
テクノロジーが資本への信念を変えるとき、テクノロジー・セクターの価値回復は理にかなったことになる。
中国経済のファンダメンタルズが好転し、投資の論理が再構築された。
グローバル経済の回復が鈍化する中、中国経済の安定した動きは今回の資産再評価の中心的な支えとなる。
政策のボーナスが顕在化し、国際投資家の信頼を獲得している。
2024年9月下旬以降、新たな経済促進政策が実施され、証券・ファンド・保険会社に対するスワップサービスと自己株式の買戻し・買い増しへの再貸出の2種類のツールが創設され、資本市場を安定させるとともに、中国内外の市場の信頼感を高めてきた。(編集KS)
「人民網日本語版」2025年2月25日
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