「氷雪経済」で人気を集めた黒竜江省の春の「文化観光メニュー」とは?

人民網日本語版 2025年03月12日10:18

春の訪れとともに、「氷雪経済」が活況だった黒竜江省は、どんな春の「文化観光メニュー」で観光客を迎えるのだろうか?

黒竜江省には湖がたくさんあり、なかでも興凱湖や鏡泊湖、連環湖などは、全国的にもよく知られている。

世界最大の火山性堰止湖である鏡泊湖は、半分が堰止湖の水、半分が火山の森という独特の景観を呈している。全国人民代表大会(全人代)代表を務める、牡丹江市党委員会の張国軍書記は、観光客に、中国全土で人気の鏡泊湖産の魚を試食するよう勧めながら、「栄養豊富な水がおいしい魚を育て上げる。『鏡泊湖の魚のフルコース』や、『1種類の魚で作った16種類の料理』などは、一度は必ず食べてもらいたいグルメ」と紹介した。

中国南方地域の銭塘江では、満潮の際に海から川へ潮の流れが逆流する海嘯という現象を鑑賞できるのに対して、北方地域の呼瑪河では凍結した川の水が解けてできる、壮大な流氷の景色を鑑賞することができる。それを祝うイベント「呼瑪開江節」が間もなく開催されることになっている。このように黒竜江省では山や川といった生き生きとした自然の景色を楽しむことができる。同省の森林面積は2047万ヘクタールに達しており、2024年省内のフードフォレストの生産高は852億元(1元は約20.5円)に達した。

全国人民代表大会代表を務める、大興安嶺地区党委員会の范慶華書記によると、中国国家重点生態機能エリアに指定されている大興安嶺山脈は8万3000平方キロに及ぶ広大な森林が広がり、夏の平均気温は19度前後。観光客は「森林酸素バー」や「天然のクーラー」を楽しむことができるという。

春の穏やかな夜、鶴崗の屋台では串焼きが油を滴らせながら香ばしい香りを漂わせている。全国人民代表大会代表を務める、鶴崗市党委員会の王興柱書記は取材に対して、「小さな串焼きが、当市に大きな人気をもたらしている。他の地域から来た観光客は、『1日3度の串焼き』という中国東北地域のグルメ文化の魅力を堪能することができる」と語った。(編集KN)

「人民網日本語版」2025年3月12日

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