内蒙古・呼和浩特市が育児支援政策発表 第3子以上の場合10万元支給
内蒙古(内モンゴル)自治区呼和浩特(フフホト)市衛生健康委員会が今月13日に発表した「人口集中を働きかけ、人口の質の高い発展を促進することに関する実施意見」には、育児支援プロジェクトの実施細則及びサービスの流れについて規定が記されている。今年3月1日から、条件を満たす家庭で1人目の子供が生まれた場合、育児支援として一括で1万元(1元は約20.5円)が支給される。2人目の子供が生まれた場合、子供が5歳になるまで1年に付き1万元、計5万元が支給される。3人目以上の子供が生まれた場合、子供が10歳になるまで1年に付き1万元、計10万元が支給される。
呼和浩特市衛生健康委員会の楊鍾副主任によると、同委員会は「結婚・出産」から、「育児」、「託児」に至るまで、全ての過程をサポートする一連の支援政策を打ち出している。
「結婚・出産」の段階を見ると、新婚の夫婦は、無料で健康診断を受けることができるほか、適切な無痛分娩、生殖補助医療などが医療保険の適用範囲に組み込まれている。「育児」の段階を見ると、呼和浩特市で生まれた新生児は、聴覚スクリーニング、遺伝性代謝疾患スクリーニング、安全な投薬に関するスクリーニングを無料で受けることができる。今年3月1日以降に生み、子供の戸籍を呼和浩特市に届け出た出産後の女性には、1人当たり1日1杯のミルクが、1年間無料で提供される。「託児」の段階を見ると、呼和浩特市は今後、乳幼児の世話支援の面で、モデルとなる都市の建設を全力で推進する計画で、託児所に預けられる3歳以下の乳幼児を対象に、年間600元の補助金が支給される。
楊副主任は、これらの育児支援政策について、「実施後、呼和浩特市で育児する家庭には、最高で約11-12万元の補助金が支給される。段階的に補助金を支給するのは、財政の負担を緩和することも考慮されているが、市党委員会や市政府の育児に対するポジティブな姿勢と複数の子供がいる家庭を継続的に支援したいという思いの表れでもある」とした。
既婚者の陶金さん(32)は、子作りをするか迷っていたものの、この政策が発表されたことを知って、「育児支援の補助金で、育児に必要な全ての費用を賄えるわけではないものの、とても心強く感じた」と言い、「今後、さらに包括的な政策が打ち出されると信じている」とした。
中国国家統計局が今年1月17日に発表したデータによると、2024年、中国の出生数は954万人で、2023年に比べて52万人増加した。2017年から2023年までは、7年連続で減少していた。
呼和浩特市でも同様の状況が見られる。呼和浩特市衛生健康委員会が提供しているデータによると、2023年、同市の出生数は2万人で、人口1千人当たりの出生数を示す出生率は5.58‰、人口の自然増加率は-0.76‰だった。楊副主任によると、2019年から2023年までの5年間、呼和浩特市の出生数は減少の一途をたどっていたものの、2024年に増加に転じたと言い、「当市にとっては自信となった」とした。(編集KN)
「人民網日本語版」2025年3月17日
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