中国発展ハイレベルフォーラム、多岐にわたる政策的メッセージを打ち出す

写真提供・新華社

中国発展ハイレベルフォーラム2025年年次総会が23日に北京で開幕した。会議では、中央財経委員会弁公室、工業・情報化部（省）、財政部などの責任者が発言し、消費拡大のための総合的な政策措置、新たな質の生産力の発展加速、重点分野のリスクの効果的な防止・解消といった多岐にわたる政策的メッセージを発した。

■消費拡大のための総合的な政策措置

先ごろ発表された政府活動報告は「消費のてこ入れに力を入れ、投資効率を向上させ、国内需要を全面的に拡大する」ことを、2025年の政府の最優先課題として掲げた。中央財経委員会弁公室で日常業務を担当する韓文秀副主任は、「現在の中国の消費規模は大きいが、国民経済や総需要に占める消費の割合は依然として低く、先進国と比べると約20ポイントの差があり、消費拡大の余地は大きい。中国は総合的な政策措置を講じ、消費を拡大し、質の高い発展と質の高い生活が相互に促進し、相乗効果を上げる状況を形成していく」と語った。

■新たな質の生産力の発展を加速

現在、中国は革新駆動型発展戦略を深く実施し、新旧の発展原動力の切れ目のない転換を進めている。韓副主任は、「中国は、科学技術先導とイノベーション駆動を堅持し、地域の特性に応じて新たな質の生産力を発展させ、新興産業の発展と未来産業の育成に力を入れ、デジタル技術、グリーン技術、人工知能（AI）を積極的に運用して、在来産業を改造・高度化していく」とした。

■重点分野のリスクを効果的に防止・解消

近年、中国は不動産市場、地方政府債務、中小金融機関のリスク解消に力を入れ、苦しい努力を経て、この3大リスクを効果的にコントロールし、抑え込んできた。韓副主任は、「昨年第4四半期（10-12月）以降、不動産市場の取引と価格の回復にはプラス面の変化が見られ、一線都市では回復傾向が比較的顕著になっている」とした。（編集NA）

「人民網日本語版」2025年3月24日