李強総理が中国発展ハイレベルフォーラムで基調演説

李強総理は23日、北京で開催された中国発展ハイレベルフォーラム2025年年次総会の開幕式に出席し、基調演説を行った。新華社が伝えた。

李総理は「しばらく前から、中国経済及び世界情勢に対して、様々なレベルや視点に基づく観察や分析が多く見られ、その中には確かな洞察も少なくない。ここで、私も3つの視点から観察と思考を行ってみたい」として、以下を挙げた。

（1）「春節経済」から見る中国の発展の活力

今年の春節（旧正月、2025年は1月29日）前後、中国経済には社会現象と言っていいほどの注目すべき動向が数多く見られた。映画、「氷雪」、文化・観光など消費市場が活況を呈し、国内経済循環の大きな潜在力が示された。「杭州六小竜」をはじめとするスタートアップ企業が次々と技術革新を実現し、創造力の大きなエネルギーを示した。グリーン家電や新エネルギー産業などグリーン経済が広がり、モデル転換的発展の大きな可能性を示した。様々な分野で新たな原動力が蓄積・拡大していることは、必ずや中国経済に持続的で盛んな発展の原動力をもたらすだろう。

（2）全国両会（全国人民代表大会・中国人民政治協商会議全国委員会）から読み解く中国の経済政策

今年、中国は経済成長率の目標を5％前後に設定した。我々はこの目標の達成に向けて努力すべく、政策強化と市場活力喚起を結び付けることを重視する。まず、より積極的かつ有為なマクロ政策を実施し、反循環的調節をさらに強化し、必要に応じて新たな追加政策措を打ち出す。次に、経済体制改革を深め、全国統一大市場の構築を不断に進め、経済循環の滞りを解消し、様々な経営主体のために望ましい発展環境の構築を進め、企業のイノベーション的創造への政策支援を強化し、発展の内在的原動力を強化する。

（3）国際的変化から考える世界の発展と進歩の正しい道

中国は今後も開放と協力を揺るぎなく推進し、国際的なルールに基づく公正な競争を提唱し、自由貿易とグローバルな産業チェーン・サプライチェーンの安定を維持し、引き続き各国企業を受け入れ、歓迎し、市場参入許可をさらに拡大し、企業の懸念を積極的に解決し、外資系企業の中国市場への深い融合を支援する。企業家達が、グローバル化の揺るぎない擁護者・推進者となり、一致協力し、真摯に協力し、一国主義や保護主義を阻止し、互恵・ウィンウインの中でさらなる発展を実現することを希望する。（編集NA）

「人民網日本語版」2025年3月24日