中国の各景勝地で外骨格アシストスーツや犬型ロボットが活躍
広東省の深セン野生動物園で、70代の来園者・邵沢仁さんは、歩行用外骨格アシストスーツを装着して坂を上っていた。そして、歩きながら、物珍しそうに見ている他の来園者に、「これを装着して歩くと、とても楽」と話していた。最近、歩行用外骨格アシストスーツの導入範囲が徐々に拡大し、特に多くの景勝地で積極的に導入されている。中国新聞網が報じた。
深セン野生動物園のスタッフのサポートを受けながら歩行用外骨格アシストスーツを装着する邵沢仁さん(3月17日撮影・陳驥旻)。
山東省の泰山に行くと、腰、または膝にハイテクな登山アシストスーツを装着して、階段を上る観光客をよく見かける。その足取りは軽くて、力強く、楽々と他の登山者を追い越している。
このタイプのアシストスーツは、主に腰に装着するコントロールデバイスと、両足に装着する外骨格から構成されている。腰部分にあるボタンを押すことで、出力を数段階切り替えることができる。アシストスーツの重さは約2キロで、リュックを背負っているほどの感覚で、それほど重いとは感じない。
深セン野生動物園・企画部の劉輝経理アシスタントによると、無料で体験できる歩行用外骨格アシストスーツを導入してすでに1ヶ月以上となり、来園者数百人が利用してきたという。
その外骨骼アシストスーツを研究開発している企業は深セン市肯綮科技で、景勝地で導入されている関連デバイスの多くは同社の製品だ。同企業の楊工最高製品責任者(CPO)は取材に対して、「関連のアシストスーツはすでに量産が始まっている。中国各地の景勝地100ヶ所以上で導入される予定で、実際のテスト段階に入っている景勝地も数十ヶ所ある」とした。
2025年2月、荷物を背負って泰山を上り下りする犬型ロボット(写真提供・取材対応者)。
歩行用外骨格アシストスーツのほか、中国各地の景勝地では最近、犬型ロボットが物資を運んだり、ドローンがデリバリーを配送したり、ガイドロボットが観光地を案内したりと活躍し、観光客にさまざまなサービスを提供している。
泰山智慧文旅科技集団の王厚哲総経理は、「泰山景勝地ではこれまで、人間が主に荷物を運んでいたが、地形がハードルとなって効率が悪かった。でも、犬型ロボットが導入されて以来、その状況が大幅に改善された。犬型ロボットが複雑な地形の場所も走行して、物資を各場所に届け、旅客のニーズを満たしている。今後、ロボットが泰山の輸送や救援、清掃などもっと多くの作業を担うようになるだろう」とした。(編集KN)
「人民網日本語版」2025年3月27日
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