経済成長を押し上げる山東・濰坊の凧産業、年間生産額20億元超

人民網日本語版 2025年04月21日15:49

4月20日、凧揚げ大会で凧を揚げる観光客。(撮影・張曽)

4月20日、凧揚げ大会で凧を揚げる観光客。(撮影・張曽)

第42回濰坊国際凧揚げ大会ならびに2025濰坊凧揚げカーニバルが4月19日、山東省濰坊市の世界凧公園で開幕し、世界51ヶ国・地域から集まった2000枚以上の凧が青い空と白い雲の下でその美しさを競い合った。人民日報が伝えた。

凧揚げ大会は世界の凧揚げ愛好家の祭典であるだけでなく、経済成長を押し上げる存在にもなっている。高速鉄道の特別列車「濰坊凧号」の運行開始と事前の宣伝により、このイベントの影響力が大幅に拡大した。SNSではネットユーザーから「濰坊の空がさらに高くなった」などの声が上がる中、会場はネットをさらに上回る熱気に包まれた。

4月19日、凧揚げ大会に登場したさまざまな凧。(撮影・徐速絵)  4月19日、凧揚げ大会で凧を揚げる子ども。(撮影・趙永新)

4月19日、凧揚げ大会に登場したさまざまな凧。(撮影・徐速絵) 

イベント会場の5つのテーマ消費展示エリアはどこも黒山の人だかりとなった。飲食エリアでは、膠東地区の大餑餑(小麦粉で作ったいろいろな形のまんじゅう類)や周村焼餅(山東省周村の薄焼き小麦粉煎餅)の香りが漂い、煎餅作り体験のコーナーには観光客の行列ができていた。文化娯楽エリアでは、無形文化遺産の香雲沙(伝統的な染料で染色された絹織物)のバッグ作りや手描き凧の製作体験が注目を集めた。スマート・ヘルスケア機器と観光・滞在プログラムに関する相談ブースには、多くの高齢者が集まっていた。

「空では凧を揚げ、地上では消費をする」をスローガンに、山東省は凧揚げ大会という場を活用し、文化・観光産業、スポーツイベント経済、健康消費と結び付け、サービス消費シーズンイベントも同時開催した。複数の企業がそれぞれの特色ある製品を携えて会場に集結し、一連の優遇措置を打ち出した。

4月19日、凧揚げ大会で凧を揚げる子ども。(撮影・趙永新)

4月19日、凧揚げ大会で凧を揚げる子ども。(撮影・趙永新)

濰坊市文化・観光局の関係責任者は、「当市では凧文化を文化観光産業チェーンに組み込み、ドライブルート『斉魯天路』でのドライブ旅行や雲崗石窟の芸術特別展示会といった特色あるイベントを企画した。データを見ると、イベント初日には、周辺のホテルの予約件数は前年同期比120%と急増し、飲食店の売上高は平均で同65%増加した」と話した。

また、データによると、凧及び凧関連産業の年間生産額は20億元(1元は約19.3円)を超え、市全体で10万人の雇用を創出した。(編集KS)

「人民網日本語版」2025年4月21日

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