「メーデー」5連休はドライブ旅行が人気か 新疆や四川が人気旅行先
「メーデー」(5月1日)に合わせて5月1日から5日まで5連休となる中国。連休中はドライブ旅行が人気になるとみられている。2024年、中国のドライブ旅行者数は延べ6億800万人に達した。最も人気の道路トップ4は、四川省と西蔵(チベット)自治区を結ぶ「川蔵線」(G318)、西北エリアをぐるりと一周する道路、新疆維吾爾(ウイグル)自治区の北部をぐるりと一周する道路、克拉瑪依(カラマイ)市から阿克蘇(アクス)地区庫車(クチャ)市まで続く「独庫公路」だった。北京青年報が伝えた。
中国のドライブ旅行市場はここ数年急速に発展し、すでに多くの旅行者の第一の選択肢となっている。中国の調査研究機関・Fastdata極数が発表した「2025中国ドライブ旅行ユーザー洞察報告」によると、2024年、中国のドライブ旅行者数は前年比11.6%増の延べ6億800万人に達した。ドライブ旅行は、旅行だけでなく、飲食、文化、レンタカー、自動車修理・メンテナンスといった多くの業界の発展を促進し、同年の関連産業の売上高は6762億元(1元は約19.6円)に達した。この「自動車消費+観光消費」というスタイルは、多くの消費シーンを創出し、経済成長を促進した。
ドライブ旅行ブームの「立役者」は誰なのだろうか?報告によると、ドライブ旅行者は、男性がメインで、全体の70.7%を占めている。ただ、女性ユーザーの割合も徐々に高まっている。特に90後(1990年代生まれ)の女性の間でドライブ旅行人気が高まっている。年齢層別で見ると、80後(1980年代生まれ)と90後が主力軍となり、00後(2000年以降生まれ)も、そこに加わるようになっている。このことからドライブ旅行は若い世代の間で人気が高まっていることが分かる。ユーザーの居住都市を見ると、調査の回答者のうち、5割以上が三線都市以下だった。これらの都市の住民は、大都市の住民と比べて、自由になる時間が多いのがその理由ではないかとみられている。
調査によると、ドライブ旅行者は、家族や友人、恋人と旅行に出かける傾向がある。こうした旅行スタイルにより、親睦が深まるほか、一緒に何かを体験する素敵な時間となるからだ。ドライブ旅行の長さについて、回答者の約8割が「1週間以内」と答えた。ただ、「12日以上」との回答も5.4%あった。
新疆と四川のレンタカー予約が上位に
ドライブ旅行をサポートする総合プラットフォーム「租租車」が最近発表した統計によると、「メーデー」5連休中のドライブ旅行の予約数が前月比で伸びを見せている。中国国内の旅行先を見ると、新疆維吾爾自治区や四川省、広東省、雲南省、浙江省などが上位に入っている。また、飛行機の輸送能力が高まり続けているのを背景に、今年の「メーデー」5連休中のエアチケットの価格は昨年よりも安く、多くの旅客が飛行機で移動した後に、ドライブ旅行を楽しむスタイルを選択している。中国国内の人気旅行都市トップ10を見ると、烏魯木斉(ウルムチ)、成都、広州、杭州、上海、大理、昆明、貴陽、重慶、拉薩(ラサ)となっている。
「メーデー」5連休中に、海外でレンタカーを利用してドライブ旅行を楽しむ予定の旅行者を見ると、欧州が人気となっており、イタリアやスペイン、フランスなどの予約数が上位を占めると予想されている。中でも、イタリアのフィレンツェ、ナポリ、ローマなどが人気都市となっている。ノルウェーやアイスランドといった北欧諸国も安定した人気となっており、春節(旧正月、今年は1月29日)から現在に至るまで、この2国には目立ったオフシーズンはなく、過去最高の予約数を何度も記録している。(編集KN)
「人民網日本語版」2025年4月27日
注目フォトニュース
関連記事
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257 Mail:japan@people.cn