「メーデー」連休中はインバウンド市場が活況に 外国人旅行者が中国で「爆買い」
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ネットのインフルーエンサーが中国を訪問して配信した一連のショート動画が人気を呼び、それに加えて海外の旅行者に対する商品購入時の免税額「即時還付」などの措置もあり、「五一労働節(メーデー、5月1日)」に合わせた連休はインバウンド市場が活況を呈することが見込まれる。工人日報が伝えた。
「『五一』連休中の帰国用エアチケットを見たけれど、ほとんど売り切れだった」。日本に留学している韓さんは最近、記者にこう語った。4月末から5月初めまでは日本のゴールデンウィークでもあり、韓さんの周りでも多くの日本人が中国旅行を計画しているという。オンライン旅行プラットフォームのデータによると、日本人旅行者が最も行きたい海外都市の人気上昇ランキングでは、上海が1位だった。
中国旅行に関する査証(ビザ)、決済、宿泊先などの利便化政策が整備されていることで、今年に入ってから、中国のインバウンド市場は活況が続いている。ネット上の人気動画配信者IShowSpeedさんが先ごろ中国を訪れて配信した一連のショート動画が海外のソーシャルメディアで広く視聴され、それに加え海外の旅行者に対する商品購入時の免税額「即時還付」などの措置もあり、「五一」連休中のインバウンド市場が活況を呈することが見込まれる。
上海で英語ガイドをしている劉礼超さんは、ツアーガイドをしている時に、外国人旅行者が大きなスーツケースをいくつも用意して商品を買いあさる状況によく遭遇したという。劉さんは「彼らが一番好んで買うのは電子製品。ほかにもシルクや茶葉、陶磁器など中国らしいお土産もよく買う。マージャンセットを買って帰りたいという人もいた。実店舗では買えなかったので、ネットで注文して宅配便で届けてもらっていた」と話す。海外のソーシャルメディアでは、多くの若者が「100ドル(1ドルは約143.5円)で買える中国の良いもの」をシェアすることに夢中になっている。
携程研究院業界アナリストの方沢茜さんは、「インバウンド旅行の利便性が高まるにつれ、中国を旅行する外国人はざっと見て回るだけの観光では満足できなくなっており、没入型の体験を求めている」と指摘する。方さんによると、今年に入ってから、インバウンド客向けの文化体験タイプの商品がますます人気となっており、海外旅行プラットフォームでは、四川省の伝統芸能・川劇の変臉、京劇や伝統芸能などの無形文化遺産体験の予約件数が急増しているという。
方さんはさらに「かつて外国人旅行者は主に北京や上海、広州などの一線都市に集中していたが、今では二、三線都市や農村エリアがその独特の自然風景、文化的特色、民俗的風情で新たな観光目的地となっている」と指摘する。例えば、貴州省の西江千戸苗寨(ミャオ族の集落)、雲南省の大理古城、浙江省の烏鎮などに多くの外国人旅行者が訪れ、農村生活を体験し、民俗文化を体感しているという。(編集AK)
「人民網日本語版」2025年4月28日
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