30秒で装着できる中国の企業が開発したスマートバイオニックハンドは何がすごい? (2)

人民網日本語版 2025年05月09日14:17

「5-10年をめどに手や足を失った障がい者100万人を助けたい」

2018年、韓氏は、杭州市政府の招きを受け、チームを率いて帰国し、起業することを決意した。その理由について、韓氏は、「中国には、世界最先端の設備を量産する能力がある。当社が提携している工場は、修正1つ、アップデート1回のための一連の解決策を数日で提供してくれるなど、迅速に対応してくれる。それができるのは世界で中国だけ」と説明する。

2019年、強脳科技の1つ目の商品化された製品が応用の段階に入り、2020年に正式に販売が始まった。それは、世界で初めて量産を実現したスマートバイオニックハンドだった。試作品が、現実の世界で販売される製品となり、韓氏のプレッシャーは逆に大きくなったといい、「一歩の計算ミスがあるだけで、スマートバイオニック義肢を装着しているユーザーが転倒し、怪我する可能性があるから」と話す。

BMI技術は、失った身体機能の回復や、脳の病気の治療だけに限らず、さらに広い範囲で応用できるポテンシャルを秘めている。スマートバイオニック義肢チームは現在、次世代BMI技術と製品を開発しているという。韓氏は、「5-10年をめどに、手や足を失った障がい者100万人が、普通の生活に戻れるよう助けるほか、自閉症やアルツハイマー病、不眠症の患者1000万人を助けたい」とした。(編集KN)

「人民網日本語版」2025年5月8日

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