水力発電が中国の科学技術水準の輝かしいシンボルに
国際大ダム会議(ICOLD)第93回国際シンポジウムが19日、正式に開幕した。19日時点で会議には85カ国からの2000人以上の代表者が参加。参加者たちは口々に、中国の水力発電が世界で中国の科学技術発展水準を示す輝かしいシンボルになったと語った。人民網にが伝えた。
ICOLDのミシェル・リノ会長は、「古来より、四川省は中華民族の治水における優れた知恵を結集してきた。今日に至るまで、四川省は中国の現代ダム技術分野で重要な牽引役を果たしている。長江流域の恵まれた支流系と豊富な水資源を背景に、ダムプロジェクトは地域の水資源配分、クリーンエネルギー開発、生態系維持、気候変動対策など多岐にわたる実践で代替不可能な戦略的価値を示している。今回のシンポジウムを機に、1000年の文化を受け継ぎながらもイノベーションの活力に満ちた開催都市である成都の真髄を深く汲み取り、歴史的知恵と現代技術を有機的に融合させ、専門的な責任感を持って業界の課題に立ち向かい、開かれた心で発展の青写真を描き、世界のダム技術のイノベーションを継続的に推進し、人と自然が調和して共生する美しい世界の構築に貢献できることを期待している」と述べた。
水利部(省)の王宝恩副部長は、「ダムは人類の知恵の結晶であるだけでなく、人類の故郷の守護者でもある。水害・干ばつ対策、水資源配分の最適化、河川・湖沼の生態環境回復、クリーンエネルギーの供給などの面で代替不可能な役割を果たしている。デジタルツインプロジェクトの建設を推進することは、ダム建設・維持管理の現代化・高度化を実現し、異常気象のリスクと課題に効果的に対応するための科学技術の最前線だ。デジタル技術の活用によって、ダムの安全性と総合効果の持続的な発揮を全面的に保証する。世界の同業者と中国のデジタルツイン水利建設の理念と経験を共有し、世界規模でデジタルツイン水利建設と管理の共通認識を形成し、世界のダムのデジタル化、ネットワーク化、スマート化された建設と維持管理水準を共に向上させていきたい」と述べた。
国家エネルギー局の万勁松副局長は、「水力発電は重要なクリーンな再生可能エネルギーとして、大量のクリーン電力を供給するだけでなく、優れた長期貯蔵能力も備えており、エネルギートランスフォーメーションの重要な基盤となっている。現在、中国は三峡、白鶴灘、渓洛渡、烏東徳など複数の世界クラスの大型水力発電所プロジェクトを完成・稼働させている。世界最高のコンクリートダブルアーチ式ダムである錦屏1級ダムや、世界最高のコンクリート表面遮水壁型ロックフィルダムである水布埡ダムなどの画期的なダムを多数保有している。高ダムの耐震設計、極厚堆積層を持つ地盤の処理、巨大地下洞室群の建設などの重要な基幹技術や最先端の中核技術において大きなブレイクスルーを達成している」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2025年5月21日
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