【音声ニュース】中国で「端午経済」が活況に

人民網日本語版 2025年05月29日10:43

資料写真(画像著作権はCFP視覚中国所有のため転載禁止)

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端午節を目前に控え、中国全土では「ちまき商戦」が佳境を迎えている。

北京市のある量販店の店内にも、ちまきの香りが漂っている。サンショウ・鶏肉入りのちまき、卜リュフ・ハム入りのちまきといった目新しい味のちまきが目立つ場所に並べられ、定番のこしあんやナツメ入りのちまきのライバルとして、熱い戦いを繰り広げている。

ちまきメーカーは毎年、目新しい味を積極的に開発しており、それは若者の消費傾向にもマッチしている。各メーカーは消費者に対し、定番の味を含めたバラエティーに富むラインナップを提供している。

ある生鮮食品EC大手では、4月下旬から各種ちまきを打ち出しており、味の種類は20種類以上に達するという。定番のちまきのほか、上海の楓涇鎮の豚肉入りちまき、雲南省宣威市のハム入りちまき、陝西省西安市のキビとナツメ入りのちまきといった、地域の特色あふれるちまきも打ち出している。

スターバックスは今年、5種類のスイーツちまきを販売している。伝統的なちまきの風味と新中国スタイルのスイーツの特色をうまく組み合わせて、オリジナリティある商品になっているという。

複数のプラットフォームのデータを見ると、今年のちまきの販売は全体的に好調で、売上高は前年同期比で約7割増となっている。その他、よもぎやショウブ、匂い袋といった季節商品の販売も絶好調となっている。

中国データ研究センターの関連データを見ると、2024年、ちまき業界は文化観光経済やギフト経済の追い風に乗り、成長率が8%に達し、中国のちまき市場の規模は初めて100億元を超え、103億元に達した。今年のちまき市場の規模は110億元に達すると見込まれている。

「人民網日本語版」2025年5月29日

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