「国際子供の日」と重なった「端午節」3連休の旅行市場は活況に

人民網日本語版 2025年06月04日10:47

今年の端午節(端午の節句、今年は5月31日)に合わせた3連休は、6月1日の「国際子供の日」とも重なり、旅行市場は活況を呈した。

中国交通輸送部(省)が2日に発表したデータによると、端午節に合わせて3連休となった5月31日から6月2日の間、地域跨ぎで移動した人の数は延べ6億5700万人に達した。1日平均延べ2億1900万人の計算になり、前年同期比3.0%増となった。

中国国家移民管理局は、3連休中、中国全土の出入境検査所から出入国(境)した人の数が前年同期比12.2%増の延べ215万人に達したと推計している。

また「端午節」の日には中国各地の河川や湖でドラゴンボートレースが開催されて、賑わいを見せた。広東省仏山市の村・叠滘の川岸にはレースで急カーブを披露するドラゴンボートのエキサイティングな瞬間を撮影しようと、スマホを手に待つ観光客たちであふれていた。

(画像著作権はCFP視覚中国所有のため転載禁止)

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オンライン旅行プラットフォームのデータによると、端午節3連休中、仏山市の旅行関連の予約数は前年同期比で167%増となった。ホテルの予約を見ると、前年同期比145%増、エアチケットの予約は同110%増に達した。中国で「端午節」にちまきを食べるのは、戦国時代の楚の家臣・屈原を供養するためとされており、その故郷である湖南省汨羅市や、「ちまきの里」である浙江省嘉興市も観光客が押し寄せ、大いに賑わった。

ドラゴンボートレースを開催することで観光客を呼び込むというスタイルが採用されることで、伝統文化が都市の発展を促進する新たな原動力となっている。

また、子連れで旅行に行く人が増え、消費のポテンシャルが引き出されている。

(画像著作権はCFP視覚中国所有のため転載禁止)

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「端午節」3連休は6月1日の「国際子供の日」とも重なり、親子旅行市場が活況となった。

旅行サイト・携程網では、親子・家族旅行の予約の割合が全体の35%を占めた。親子で宿泊する中国国内のホテルの検索回数は前年同期比で45%増に達した。別の旅行サイト・去哪児では、親子で宿泊するホテルの部屋の予約数が前年同期比51%増に達した。

さらに「端午節」3連休中には、民間の風習・習慣・文化を体験する旅行や都市跨ぎのじっくり型ドライブ旅行が2大トレンドとなった。

新興の「ドライブ旅行+民間の風習・習慣」という旅行スタイルが人気になっていることは、若者が「車に乗っては寝て、目的地について車を降りると写真を撮影する」では満足せず、「没入型体験」を追求するようになっていることを示している。(編集KN)

「人民網日本語版」2025年6月4日

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